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大谷の活躍に熱狂する日本

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では、昨日記した江本の発言を吟味してみよう。

大谷2連勝、3戦連発でも二刀流が成功しない理由 江本孟紀「私の成績すら超えられない」

 

❝そもそも、『二刀流』の成功基準をどこに置くのか。中6日で登板し、その合間にDHで出場することが二刀流なら、基準が低すぎる。
プロの目から見た『二刀流』の本当の成功とは、1シーズンを通して先発ローテーションを守って20勝、さらに野手として全試合出場出場して、ホームラン王もしくは首位打者などのタイトルを取った時です。それが今の大谷にできますか? まず不可能です。❞とのこと。

基準が低いというより、それが生身の人間にとっては限界ということだ。

このペースでは20勝もタイトルも無理な設定だ。

だが、ピッチャーで10勝、打者で15ホーマーくらいをやるなら、それは成功と言えよう。

ただ、それは大谷以外の選手がやった場合だ。

例えば、桑田が投手と打者を兼任していたら、これくらいはやったかもしれない。

大谷が他の選手と決定的に違うところは、大谷はどちらも超一流だということ。

どちらの分野でも今までの選手が誰も達成していないことをやる可能性があるということ。

10勝15ホーマーくらいで喜べるのは、投手として1流だが、NO.1ではなく、

打者としても1流だがNO.1ではないという選手のこと。

大谷はどっちもNO.1であり、どちらかで今までに誰も到達できなかった所に行く可能性がある。

そういう選手が他にもできる可能性がある10勝、15ホーマーくらいで満足していていいのかとなる。

それは、大谷の可能性をつぶしていることになる。

 

実際、日本ハム時代も5年間で規定投球回を超えたのは2回だけ。規定打席到達はゼロ。この程度で二刀流というなら、他にも実現できる選手はいっぱいいますよ。”

と言っているのは、そういうことだ。

 

まずはケガのリスク。これも憶えていない人が多いのですが、大谷は昨年、投手としてほとんど活躍していません(注:17年の登板数は5回で、3勝2敗)。

大谷は10勝、22ホーマーした2016年だけが、兼任としてフル回転した年と言えよう。

毎日のように試合があり、移動も大変なプロは、疲労を取り除いている暇がない。

その中で、どちらも続けていると調整が難しく、ケガのリスクは高い。

実際、大谷はこれまで、幾度かケガをしている。しかも体が大きいだけに、さらにリスクが高い。

1年間、フル回転したとしたら、さらに次の年も続けることは大変となる。

プロの選手で5体満足でプレーしている選手は少なく、多くが体のどこかに不安を抱えている。

働けば働くほど、ケガは増えていくのだ。

 

打者と投手の2つの調整をやるのは、かなり難しい。ケガのリスクも高まります。

とは、そういうことだ。

明日も続けよう。

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