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あんまり打ちすぎると右投げ左打ちの大谷の右腕にぶつけられるかも

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昨日からのつづき。

大谷2連勝、3戦連発でも二刀流が成功しない理由 江本孟紀「私の成績すら超えられない」

❝私たちは、成績はシーズンのトータルで見て評価します。でも、ファンはその一瞬一瞬を喜ぶから、どうしても私たちと選手を評価する時の価値観が違う。それは両者の埋めようのない差なんです。❞

埋めようのない差とは思わないが、一瞬一瞬で一喜一憂するのがファンとメディアの特徴だ。

メディアは、話題になることを大げさに取り上げることで世間の注目を集めようとする、

さらに要請を受けた専門家やタレントが盛り上げる、

それを目にするファンは騒ぐ、という図式になっているから。

また、立場が違うので見方が変わるのは当然だ。

ファンは楽しみたいから喜びの瞬間を探し、また求める。

評論家というのは、冷静に判断して評価し、伝達する。

したがい、喜んでいる場合でなく、また楽しもうという目で見ない。

プロは苦しいことの方が多い。

 

ただ、誤解をしてほしくないのは、私は、大谷の悪口を言っているわけではないんです。彼のため、そして日本球界のために「本当のこと」を言っているんです。❞

悪口を言っていない、本当のことを言っている、ことはよくわかる。

ただ、受け入れられにくい表現の仕方とズレた物言いが琴線に触れさせない。

 

❝打者なら松井秀喜以上、投手としてはダルビッシュ有に匹敵する選手になれる可能性がある。❞

だからこそ、反発覚悟の提言をしている。

最も危惧されるのは、日本では宝だったので、どのチームもぶつけるような球を投げてこなかったが、

打者として打席が増えるほど、右投げ左打ちの大谷は投げる方の腕、つまり右腕にぶつけられる確率が高くなる。

この瞬間、投手生命が終わる可能性がある。もしくは、投手として能力が狭まる可能性がある。

逆に、打者は投手として致命傷のケガを抱えていても、やっていける。

大谷の可能性を慮って、誰かが嫌われてでも言わなきゃいけないことがある。

だた、❝「私の成績すら超えられない」❞というような物言いをするから世間は癇に障ることになる。

老害だのという品のない言われ方はこういう言い方を持ち出すから。

過去に栄光を持つ人ほど、よく自分の自慢を持ち出して比較する。

あの頃は。とか、今の選手は。とか。

よく往年のスターが昔の野球を語る際、誰々の球は速かったとか、毎日登板していたとか

170M飛ばしたとか、誰々の変化球はすごいとか、あの頃のあのチームは最強とか言うけれど、

こういうものは尾ひれ羽ひれがつき、誇張されるか、勘違いのことばかりだ。

人は自分が生きた時代を美化したがるもの。

レベルは確実に今が一番上だ。

当時の選手が、当時のままプレーしたら到底、今のレベルでは通用しない。

なかなか自分が生きた時代を劣っていたとは思いたくないものなのだ。

そして、その時代を知らない人に、いくらいっても耳には届かない。

 

❝私としては、これほどの才能のある選手なのに、ファンやメディア、球団から見世物にされてしまって、「もったいないなあ」と思っているだけなんですけどね。❞

見せ物という言い方も表現が強いので反感を買う。あえてこの表現を選んでいるのかもしれないが。

または、強調して言いたいのかもしれない。

ただ、見せ物と言っても大谷本人が選んだ道だ。やらされているわけではない。

大谷は、投手専念で20勝、打者専念でホームラン王、こんなことを世界中の強者が集まるMLBで

やってみせたら、野球ファンを熱狂させる。

だが、大谷にはさらに、その上のたとえば、20勝の中にパーフェクトを見せてくれたり、

動かす球が流行りのMLBで日本人が豪速球で三振をバッカバッカ獲ったり、

防御率0点台など圧倒的な内容が期待できる。

打者ならホームラン王どころか3冠王も、など夢が広がるわけだ。

そこを兼任で縛っていたら、どれも達成できない。

10勝のピッチャーは毎年何人も出るし、20ホーマーの打者も毎年何人もいる。

専念させることで、過去の日本人には考えられない活躍、つまり日本人がMLBを制圧するという夢を

見させてくれる可能性がある。

兼任は、実は可能性を狭めている。

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