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それでは大谷の能力全開にはならない 大谷も1人の生身の人間 大谷の岐路Ⅰ

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大谷が離脱したことで、いわゆる「二刀流」に対する疑念、再考が沸騰してきた。

大谷がオープン戦で結果が伴わず、酷評されていながら

シーズンに入ると爆発した頃は「海外メディアは、手のひら返ししている」と、国内メディアは伝えていた。

それと同じ現象だ。

国内のメディアは「二刀流」を持ち上げ、世間を煽っておきながら、いつか必ず来るケガがやってくると、

「手のひら返し」が起きる。

もしくは、この瞬間を待っていたのかもしれない。

「二刀流」が盛り上がっている中、そこに疑念を持ち出しても相手にされない。または、勇気がいる。

待ってましたとばかりの再考の沸騰か。

 

この場では、日ハムが兼任を打ち出した時、つまり大谷1年目から言い続けてきたことだ。

しかし、大谷が離脱したからと言って、“それみろ”というわけではない。

毎日のように試合があるプロの世界で兼任をやっていては、

大谷の持てる能力の全開は無理だから言っている。この宝を潰してほしくない一心だ。

投げても、打っても超一流の大谷には、

どちらでもハイレベルなパフォーマンスで驚かせてほしい気持ちはある。

しかし、それでは大谷の能力全開にはならない。大谷も1人の生身の人間。

だから、そこは観る側が多くを求めてはダメなのだ。

観る側も冷静に、そして時に我慢をして、大谷の最高のパフォーマンスを楽しみたい。

 

一貫して、警告してきた江本が、ここで日の目を見るかのように取材を受けているようだ。

二刀流の危険を警告し続けた江本孟紀「無責任に煽るな」 大谷ケガで直言

この記事の中にも、この場で記してきたことと同じことの多くが書かれている。

 

この場では、5年前から、この大谷兼任について記してきた。

それは、世間の見方とは真っ向反対と言えるものだった。

江本の発言と比較し、そして5年前からのものを月曜連載として振り返りたい。

 

今日はひとつだけ取り上げてみよう。

上記の記事の中にある江本の発言、

“投手か打者の一つをやっても、故障をせずにシーズンを過ごすことは大変。だから、それを防ぐために十分なトレーニングをやる。それを2つやると、どちらも時間がいる。それでも大谷がこれまで成績が残せていたのは、飛び抜けた才能があるから。”

たとえば、これについては2014年02月17日のものを引いてみよう。⇒2014-2-17 最高のパフォーマンスで魅せるためには

大谷は今、投手と野手の兼用で活動している。

これは怪我を起こしやすい。

野手なんて30過ぎてからでもやろうと思えばできる。

そして両方をやっていて野手としてプレーしている際、けがをしたら後悔する。

どちらかに専念していて怪我をしたら それは野球選手としての宿命なので仕方がないが、

野手のとき怪我をして致命傷にでもなれば、責任と後悔ということになる。

そもそも野球選手で五体満足でプレーしている選手はいない。みんな怪我や不安をかかえている。

つまり必ず怪我をするのだ。

そして野手で怪我をしたらピッチャーはもうできない。

逆にピッチャーで肩やひじをこわしたり

そのほかの箇所で怪我をしてピッチャーができなくとも野手ならできる可能性が残る。

だから

ピッチャーに専念させて、その可能性を伸ばさなければいけないのだ。

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