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レベルの高いピッチャー程、酷使するので必ず壊れる 大谷の岐路Ⅳ

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大谷が打者として復帰し、今日はホームランを放った。

これからも兼任のスタイルを続けるのか。

にわかに話題になってきている今、大谷の最高パフォーマンスを楽しむために、

この場で記してきたことを振り返る月曜日。

この場では、日ハムが兼任を打ち出した時、つまり大谷1年目から言い続けてきたこと。

 

一瞬一瞬で一喜一憂するのがファンとメディアの特徴だ。

メディアは、話題になることを大げさに取り上げることで世間の注目を集めようとする、

さらに要請を受けた専門家やタレントが盛り上げる、

それを目にするファンは騒ぐ、という図式になっているから。

だから、開幕当初から爆発した大谷の活躍ぶりに諸手を挙げて喜び讃えていた報道内容も、

今は下火かつ疑問視する動きがでてくる現象となった。一喜一憂だ。

 

ここでケガをして、投手としての復帰はまだまだ先の状況だが、

MLBで活躍し出した頃、最初に危惧されたのは体への負担ではなく、

警戒心からのデッドボールだった。

日本では宝だったので、どのチームもぶつけるような球を投げてこなかったが、

打者として打席が増えるほど、右投げ左打ちの大谷は投げる方の腕、

つまり右腕にぶつけられることがあるのでは、と思われた。

この瞬間、投手生命が終わる可能性が、もしくは投手として能力が狭まる可能性がある。

しかし、デッドボールによることはなく、肘の故障として離脱してしまった。

 

肩と肘への負担は投手の宿命であり、必ず故障する。

レベルの高いピッチャー程、酷使することになるので必ずいつか壊れる。

逆に、打者は投手として致命傷のケガを抱えていても、やっていける。

実際、今、投手としては復帰できないケガを抱えていながら打者としてホームランを

打ったわけだ。

 

大谷は、投手専念で20勝、打者専念でホームラン王、こんなことを世界中の強者が集まるMLBで

やってみせたら、野球ファンを熱狂させる。

だが、大谷にはさらに、その上のたとえば、20勝の中にパーフェクトを見せてくれたり、

動かす球が流行りのMLBで日本人が豪速球で三振をバッカバッカ獲ったり、

防御率0点台など圧倒的な内容が期待できる。

打者ならホームラン王どころか3冠王も、など夢が広がるわけだ。

そこを兼任で縛っていたら、どれも達成できない。

10勝のピッチャーは毎年何人も出るし、20ホーマーの打者も毎年何人もいる。

専念させることで、過去の日本人には考えられない活躍、つまり日本人がMLBを制圧するという夢を

見させてくれる可能性がある。

だが、今回のケガはそれらの夢を不安にさせる。

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