毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

能力あるピッチャーは必ず壊れる宿命 ダルビッシュと大谷が投手生命の危機

甲子園大会が終わると、必ず話題になる、

暑さの中での試合、ピッチャーの投げすぎ、過密日程。

暑さについては昨日、やっている側はさほど気にならないということを記した。

2018-8-23 吉田投げすぎ問題 毎年問題になりながら手を加えられないまま100年

 

吉田は、間違いなく投げすぎだ。そして、ピッチャーは必ず利き腕を故障する。

能力あるピッチャーほど、登板数も投球数も増えるから、このリスクが高くなり、いつか壊れる。

故障しないまま選手生命を終えるピッチャーは、能力が足りないため使われなかったか、

そもそも自覚して、自分の能力を全開しないで選手生命を全うしなかっただけのことだ。

投げ続けられる才能の持ち主は必ず故障する。

そして、能力があるだけに周りに与えるショックは大きい。

今は、大谷とダルビッシュという日本野球史上NO.1の能力をもつ2人の投手生命が危ぶまれている。

 

そして、あれだけ注目される甲子園で、あれだけの人達に応援され、

仲間とともに勝ち取った大舞台を我慢して、ケガはいやだと投げないなどという選択が

できるわけがない。

 

そして、さらにケガはなってみないとわからない。壊れてみないとわからないのだ。

打撲や裂傷などは、外部からの圧力で痛みを感じるから、誰でも想像でき、それを避ける行動をとれる。

ピッチャーのケガは蓄積によるもので、発症しても気づかないことが多い。

実はケガをしているのに、気づかず続ける。あるところで、なんかおかしいな?となる。

でも、これは今日の調子が悪いのかな?とか、今日は肩の出来具合が遅いのかな?などと思う。

そして、続けていたら、一旦痛みも感じなくなり、その出来事を忘れてしまう。

でも、実はすでに故障しており、そこに気づかず続けることで、どんどん悪化する。

この時点で遅いのに、本当に痛みを感じて医者に診てもらうときには手遅れとなりがちなのだ。

 

そこで持ち出されるのが、球数制限という発想だ。

国際試合では、球数制限がルールとなり、何球までとか、何球投げたら次の試合は投げられないとか、

中何日空けなさいとか、いうもの。

北米リーグでは、100球目途に降板し、たとえ完封の可能性があってもスパッと代えることも厭わない。

日本のプロ野球でも、先発ピッチャーの球数にはかなり敏感になった。

 

実際に、桑田やダルビッシュのように高校時代、甲子園で活躍し、

プロで右腕にメスを入れる経験をしたことがある先輩は、この球数制限を提唱している。

 

球数制限をすれば、確実に実力のあるピッチャーへの負担は減る。

だが、これによる弊害があまりに大きいことが導入に至らせていない。

 

球数制限について、さらにつづけよう。

また、球数制限は、最大の課題である過密日程とも密接に関わる。

次回へ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP