イチローが海を渡る際、日本人初の野手として通用するのか。という文言が流布
した。
ピッチャーは通用しやすい。
野球はピッチャー主導でできており、ピッチャーがボールに意思を込めて
プレーは始まるから。
素人のピッチャーの球をプロの打者がヒットにできない可能性は大いにある。
一方、プロのピッチャーの球を素人の打者が打ち返すことは、ほぼ不可能だ。
打者はピッチャーの意思がこもった球に対応し、バットにという道具に委ねる立場であり、
対応するにはパワーがとても有効だ。
体格に劣る日本人の野手が世界中から強者が集まるMLBでは厳しいと見られる。
しかし、イチローの考え得る限り、最高の技術をもってすれば、必ず通用すると、
この場では断言した。
そして、そんな外野の与太などおかまいなしに、はるかに想像を超越した活躍で黙らせた。
やっぱりイチローはイチローだった。
夢を与え続ける奇跡の男だった。
通用した、を通り越して、一気に世界一の打者になってしまった。
イチローなら、いつか世界の舞台でも首位打者になってくれるのではと、
胸を躍らせていたら、なんとそれを1年目で現実にしてくれた。
日本人野手がMLBで活躍することすらあきらめていたのに、それを1年目で首位打者・・・。
イチローが現れなければ、考えもしない、信じられない出来事がいきなりやってきたのだ。
普通、格差を縮めようと思えば、少しずつ距離を縮めていき、
いずれ、できるのではと期待していくものだが、初の野手がいきなり世界一になった。
しかも、日本人野手の中でも小さい体で世界一。
あのサイズでイチローのように活躍する選手がいないこと、
イチロー出現から30年が経とうとするのに、比肩する選手がいないことが、
イチローの技術は世界一ということを証明している。
まさに、彗星の如く現れたスーパースターなのだ。
明日もイチローの話題を。
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