あるテレビのコメンテーターが
「翔平に世界一の選手にならなければいけないと言っているなら、
あなたも監督をやらなきゃだめですよ。と言いたい」などと
したり顔で言っていた。
スーパースターの行く末を凡人が語ったって他愛無い発想でしかなく、
口出しすることは不遜だ。
それを堂々、語ってしまったコメントはナンセンスの極み。
監督が本当に不世出のスーパースター・イチローに相応しいか。
凡人が考えるポストに当てはまる人物ではない。
監督は選手の時とは違い、人の事だけを考える立場だ。
選手に動いてもらわなきゃならないという、もどかしい立場。
イチローほどの選手なら、さらにもどかしいだろうし、
選手はイチローというビッグネームに萎縮する。
王がダイエーの監督になった時がまさにそうだった。
そして、監督は勝敗の責任を全て背負う。
選手が失敗しようと、その責任は使った監督にある。
選手はクビを切られる、あるいは減俸という形で必要とされなくなっていくだけで
責任を追及されるわけではない。
責任は監督にある。
監督は勝利することで称えられ、負ければボロクソとなる。
極端な立場で、神経はかなり痛めつけられる。
イチローは、ライトのポジションから、不甲斐ないピッチャーに
❝おいおい、ちゃんとやってくれよ。❞と不満を口にしていたことがある。
MLBのマウンドに上がった後には、
❝もうピッチャーの悪口言わない。❞と冗談めいていた。
また、最後の会見で
❝日本人ならできる動きをこちらではなかなかできない。それはもう諦めた。❞
といったような発言をしていた。
チームメイトに求めるレベルが高く厳しい。
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