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球数制限問題Ⅶ

球数制限と付随して取り上げられる夏の暑さ対策。

時期をズラすやドーム利用やナイター開催が取り上げられる。

 

これまで何度も記してきたが、高校球児は夏に甲子園でやりたい。

やっている本人が暑さが気にならず、甲子園でやりたいと思っているのだから

夏の開催でよく、時期をズラす必要はないし、

ドームでやる必要もなく、ナイターも必要ない。

焦点はピッチャーの連投を回避するということだけ。

 

甲子園では、1日1試合か2試合にして、翌日は休みにする。

つまり、甲子園大会の試合は、1日の試合数を減らし、1日おきにやれば、

大幅に問題解決に前進する。

球数制限を導入するよりは、大会自体の伝統や質は保たれるだろう。

 

これにより、開催期間は今の倍以上になってしまう。

これによる問題点はとても大きいが、知恵を出して、詰めたらどうだろう。

 

これの問題点は費用の問題がひとつ。

まず、選手の甲子園滞在に係る費用があげられる。

昨年、決勝まで進んだ金足農業は資金が枯渇し、寄付を呼び掛けた結果、2億が

集まったと伝えられている。

 

選手だけでない。応援団の費用という問題もある。

また、甲子園を使うための費用の捻出。

 

それ以前に、甲子園をそれだけの期間、使わせてもらえるか。

使えない阪神はどういう対応をするだろうか。

ただ、ここは、協力しあって解決できそうに思われる。

プロ野球選手のほとんどが高校野球を経験しているわけだし、高校野球の文化は

プロとしてもありがたいわけだから、プロがきつい日程を受け入れたらいい。

そこは阪神にばかり負担をかけずに。

 

球数制限は野球に予算を割く決断ができる私立の強豪校に有利な制度だ。

選手を集められない公立、予算に限りがある公立が存在する中で、対戦は一様に

組まれるのが高校野球。

この時点で公平さは失われている。

ならば、選手を集めた私立から費用を徴収するのも公平のひとつの案ではある。

 

しかし、費用の負担を課された私立強豪校の中には、予算が分散してしまい、

戦力アップにかけられる額は少なくなる。

すると、各強豪校のレベルは下がる。

そのことにより、高校野球全体のレベルは平準化に近づくが、全体のレベルの

上昇は鈍化する。つまり日本の野球レベルの上昇は鈍化する。

 

しかし、所詮、高校の部活動。

本来、高校野球は野球の技術やレベルの向上を目的としていない。

プロ野球選手養成機関でもない。

野球の技術やレベルの向上を目的とするなら、本来は別の仕組みがいる。

 

そして、期間が長くなると、どうしても間延びしてしまうので、せっかく

興奮や感動をした試合やチームが登場することが先になり、その熱も冷める。

昨年で言えば、金足農業が強豪を次々、撃破したのに、1週間も待たされたら

感情移入はしにくい。

だが、1日1試合か2試合で、翌日休みとすれば、何とかその熱も維持できるのでは。

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