先日、引退表明した数日後の姿を特集したNHKの番組。
インタビューに答えるイチローは「オリックスが神戸にあったら考えた」
と日本復帰について語っていたが、どうも納得いかない。
オリックスなら復帰は考えたと言うのならわかるが、
神戸にあったら考えたというのは、後付けのように思われ、
引退した今だから、そういう発言で着飾ったような印象だ。
確かに神戸はイチローにとって特別な場所なのだろうが、野球をするに、神戸で
なければどうしてもだめということはないはずだ。
まったく衰えてしまった今でなく、まだ使い道があった早い時期に
MLB球団からオファーがなく、引く手あまたの日本チームからオファーがあれば、
復帰もあったと思われ、それは神戸でなくても、復帰したと思われる。
「クビになるんじゃないか、は、いつもあった。ニューヨークに行ってからは毎日。」
という発言からも、その時期にそういう現実だったら、日本復帰もありえたはずだ。
衰えてしまった今、そもそも、どこの球団も欲しがらない状態で、そんなことを
言ったって美談にするための強がりに聞こえる。
もっと早い時期に「神戸にあったら」と言っていたのなら納得するが、引退した後に
聞いても納得いかない。
「マリナーズではないよと言われたら、そこで終わり」
というのも同様に納得いかない。
マリナーズ以外でしがみつく気はないと語っているが、この引退は遅すぎた。
ここでやめるなら、もっと早い退め時があったはずだ。
現にニューヨークにもマイアミにも、やめていいはずの状態で行っている。
ただ、安打数世界記録更新という大きなギフトを考えると、よくぞがんばってくれた
とも言える。
イチローは普通の選手ではだめであり、イチローたる姿を見せてこそ、イチロー
なのだから、そうでないでないまま、続けてきたのはしがみついてきたということ。
ずっとしがみついてやって来たのだから、やめた今となって、
しがみつく気はないなどと聞かされても、納得はいかなかった。
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