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高校生の高度なプレーに審判がついていけない

木曜連載3回目。

2023-8-17 糾弾、解体、呆れ、それでも存続し続ける高校スポーツ界の勝負

2023-8-24 判定は100%正確で当たり前の世界 褒められない

 

甲子園を制した慶応高校は神奈川決勝では横浜高校に2点ビハインドで9回を迎えた。

先頭打者がヒットで出塁すると次の打者のセカンドゴロに横浜はゲッツーを狙ったが、

打者は一塁セーフとなった。

次の瞬間、ピッチャーの杉山の「えっ?セーフ?」と驚いた表情をカメラがとらえた。

二塁を踏んでいないという判定でオールセーフとなったのだ。

今夏、大変話題になったショート・緒方の触塁ゲッツー未完成だ。

 

緒方のうまさに審判がついてこられなかった。

審判は横浜高校ほどの名門の選手が見せるプレーのレベルの野球を経験した人か。

神奈川の決勝をプレーしたことがあるのか。

 

審判は触らなかったという判断ではなく、踏んでいないという判断だろう。

ここから想像できることはベースの角を蹴るという入り方を知らなかった可能性がある。

あるいは審判になってからそういうプレーを見たことがない。

ショートはベースを踏むものという認識しかなかった。

だから触れていないではなく踏んでいない、それはセーフである、と自信を持ったのだろう。

 

一人の一瞬の判断に高校2年4ヶ月の苦労、時間、青春が台無しになる。

その家族、その部歴、全てを台無しにする。

それは野球部のみならず判定を下すたった一人にとっても不幸だ。

 

現場からもっと声をあげなければならない。

現場の監督は絶対に不満を押し殺している。

 

ここは法治国家が無視される空間だ。

正義よりも空間内の規律が優先されている。

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