高校野球に鳴り物が戻った。
あの、歓声だけの時が良かった。
うるさいのはかまわない。
この青春を賭けた戦いに、当然周りだって気持ちは高まるし、
本気になれば声は出るに決まっている。
だが、鳴り物によることが応援なのか。
かっとばせー!だとか、ホームラン!だとかが応援になるのか。
プロの時はなおよかった。
座席間隔があってリラックスできるし、グラウンドの声が聞こえてくるし。
歌うことが応援なのか。
それが力になるのか。
来ては欲しいし、見ては欲しい。応援はありがたい。
そこで歌ってほしいなどと思う人間はおそらくいないと思う。
ただの習慣で、それを心底期待しているのならつまらない野球をしてきたのだろう。
自分たちの鍛錬してきた野球を楽しんでくれ、感動してくれ、感心してくれ、とは思わんか。
そう思ったら、見に来ている人は歌っている場合ではない。
歌うなら校歌がいい。
これはうれしい。力になるかもしれない。
鳴り物によることが応援だと双方が思い、
これが日本のスタイルだと思っているとしたら恥ずかしい。
同じ声ならグラウンドの声の方がいいことは間違いない。