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決勝登板回避に正解はないが失敗はある

佐々木の高校時代、登板回避に話題沸騰したが、今はまったく持ち出されることはない。

渦中では一気に沸騰するものだから、何事もそんなものだが、高校野球のような

遺物とも言える事柄では、常態が変わるときはヤンヤの大騒ぎとなる。

 

まして名門高校から生まれたわけではない大物の佐々木ならなおさらだ。

 

今はほとんど持ち上がらないこの出来事だが、佐々木の活躍により打ち消した感はある。

そもそも高校の部活動に賛否などなく、やっていいもやっちゃだめもない。

あくまで選手、チームの方針が最善となる。

 

岩手県大会決勝で佐々木の登板がなかったことに正解はない。

正解はないけど失敗はある。

 

①佐々木が登板し、その後プロでも今のような活躍をしていれば、それは成功だ。

だが、その成功は佐々木が決勝で投げたからという理由にはならない。

現に投げなかった佐々木は今、活躍している。

 

②佐々木が登板し、故障につながれば、それは失敗だ。

 

③佐々木が登板せず、活躍したら、これが現実になったわけだが、それは投げさせなくてよかった、

という一定の評価ができる。

 

④佐々木が登板せず、故障したり、活躍できなかったりといったことなら、登板していたら

なおさらもっと悪かったということになろう。

 

この4つのケースを考えれば、宝の扱いを考えると④は人力ではどうしようもない、

ということで②は絶対避けなければいけない、①が佐々木の成長に直結するか確証がない、

といった理由から安全策として③をとるのは当然と言えば当然となる。

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