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真野球牽引者

短期決戦の日本シリーズで秋山監督がいい野球をやっていた。

 

試合序盤で

7番今宮がヒットで出塁すると

8番細川にバント、9番に入っているピッチャーにもバントさせ、

2アウトでもランナー3塁におかせる作戦に打って出た。

 

これはいい戦略だ。

 

プロが連続バントでツーアウトにしながらもランナーを3塁に

おくという作戦はまず見かけないが、短期決戦だからこその作戦。

 

得点するにもっとも確率の高い作戦を選択するという

どんな戦場にも最も優先されるべき行動をとったわけだ。

 

そこでこの記事。

 

秋山監督が苦言「簡単にバントさせすぎ」

 

 

これは相手のバントに対する自軍のバント守備に対しての発言だ。

 

バントはやって当然という常識が支配している。

 

しかし

やらせる方のミスでもある。

 

打席は、スライダーにバントができない相手ピッチャー。

スライダー2つで2ストライクとっているのだから

もうバントさせない投球をして

アウトを稼ぐ攻めの守備をすべきところだ。

 

しかし、

結果はバントが下手な外国人ピッチャーにバントを決められてしまった。

そこを怒っているのだ。

 

先に紹介した攻撃の連続バントでツーアウト3塁にする作戦の時も

打席は、味方のピッチャーだった。

 

結局はその形にできず、

今宮が3塁でタッチアウトになってしまったが、

パリーグで普段打席に入らないピッチャーがバントするのだから

ランナーは失敗バントあるいは下手なバントが

十分ありうることを頭に入れなければいけない場面だったのだ。

 

そこでバントしてピッチャーの正面に強い打球がいったならば

自重するということも頭に入れなければいけなかった。

 

フォースプレーではなくタッチプレーでしかも

フィールディングがうまくないメッセンジャーでもアウトにできるような打球なら

戻る判断をしなければいけないというプレーだった。

 

今宮は足に自信があるから行ったかもしれないが、

余裕でアウトだった。

 

今宮の判断ミスと言ってもいいプレーだ。

そこを秋山は、

ベンチに帰ってきた今宮に注意、アドバイスしているように見えた。

 

秋山は西武の黄金時代の主力として働き、

ソフトバンクでは10年首脳陣として野球をしてきたので

こういう細かいところまで目が行く監督になっていたのだ。

 

ひとつひとつのプレーの積み重ねが試合運びということになる。

投げた打った捕ったが野球ではない。

 

ミスの積み重ねが多い方が負ける。

ミスの少ない方が勝つのだ。

 

秋山は今季で一線からは身を引くようだが、こういう野球観を持っているなら

またいつか

ユニフォームを着るように要請されるだろう。

日本代表の監督にもなるかもしれない。

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