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名勝負Ⅲ

投げることと打つことという全く違う行為により

対戦の図式をとる野球という競技。

 

他のどんな競技も勝ち越し、負け越しは5割を超えるか

超えないかで判断するもの。

 

しかし、

野球では打者は3割で優秀とされ、投手も3割打たれていれば

打たれているという評価になり、一般的に打者の勝ち、投手の負け。

とされる。

 

前回は18.44Mである現在の投手からホームベース間を1M伸ばせば

あるいは1M狭めれば、その対戦率の評価も変わり、

野球の作戦そのものも変わるだろうという話だった。

そこからさらに深掘りすると、

 

守っている野手の人数を変えたらどうなるだろう。

 

よく、「いい当たりをしたのに正面をついた」とか

「打ち取ったのに飛んだところがよかった」なんて言う。

 

野手を増やせば、打率は落ちるだろうし、減らせば当然、

打率はあがる。

 

ボールのかたさや大きさはどうだろう。

 

統一球が話題になり、明らかにホームランの数に影響が出たここ数年。

これではっきりしたが、

当然かたさや大きさを変えれば、投手と打者の有利、不利は

変わるのだ。

 

バットが割り箸だったらあるいは金属バットだったらどうだ。

 

一昔前の社会人野球は金属バットだった。

 

成熟した大人の野球で金属バットを使えば、

つまってもホームラン、振り遅れてもホームランなんてことは

しょっちゅうで10点ゲームの試合はザラ、野球自体が異質なものだった。

 

これによりパワーで振り回し、プロがなく、海外でのプレー禁止政策をとっていた

キューバが、連勝を重ねていた。

 

つまりバットの性質が野球の質を変えるということだ。

 

このように

ルールが多く、恣意にて性質が変わってしまう競技である野球は

ピッチャーとバッターでの優劣は図れないということだ。

 

ピッチャー同士、バッター同士の優劣は図れても

全く違う動作をするピッチャーとバッターでは勝負という表現は

本来、あてはまらない。

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