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名勝負Ⅳ

投げることと打つことという全く違う行為により対戦の図式をとる野球という競技では

ピッチャーからホームベース間の距離を変えれば、

守っている野手の人数を変えれば、

ボールの硬さや大きさを変えれば、

バットを金属バットに変えれば、

結果は大きく変わる上、競技の内容も大きく変わってくるだろう。

 

現に一昔前の社会人では金属バットを使っていたため

打ち合いの試合が多く、ホームラン合戦、10点ゲームという内容だった。

 

統一球、飛ぶボールと話題になったボールの変更でも

打率、防御率、ホームラン数で劇的な変化をもたらした。

 

このように競技のバランスを重視してルール変更が可能な、

人間が考え出したスポーツには恣意が介在すると競技自体が大きく変わることになる。

したがい

投げることと打つことという全く違う行為により名勝負と言われてきた

村山VS長嶋、江夏VS王、江川VS掛布、野茂VS清原、伊良部VSイチロー

黒田VS松井もその絶妙なさじ加減においての産物であり、

両者の優劣を測るという勝負ではないのだ。

 

名勝負と騒ぐが、

エンターテイメント目線に過ぎないということだ。

 

このさじ加減が変われば、違う名勝負があったかもしれない。

 

さらに

ピッチャーとバッターには実際にそこに立ち、おしよせる感覚というものが

ある。

 

特に受け身で待つバッターには傍で騒ぐ名勝負とは違う感覚をもつもの。

 

これについては次回、説明しよう。

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