投げることと打つことという全く違う行為により対戦の図式をとる野球という競技。
他のどんな競技も勝ち越し、負け越しは5割を超えるか超えないかで判断する。
しかし、一般的には3割打つと打者は優秀とされ
対戦としても打ちこんでいると評価することが多いもの。
野球のおかしな通念であるこの現象を
さらにスポットを当ててみよう。
たとえばマウンドは18.44Mと規定されている。
これを1M伸ばしても1M狭めても、今の野球概念を大きく
変えることになるだろう。
1M伸ばせば、首位打者は例年5割を超えるかもしれない。
逆に狭めれば、2割そこそこで優秀となるかもしれない。
作戦も変わってくる。
1M伸ばせば打つ作戦が増えるだろう。
10点くらいじゃセーフティーリードにならないかもしれない。
狭めれば、バント、盗塁、待球作戦が増えるかもしれない。
選手の需要も変わる。
1M伸ばせば体の大きいパワーがある人ばかりがプロ野球選手になり、
狭めれば、足の速い選手が求められるかもしれない。
イチローは
「誰が考えたんでしょう。野球の投手とホームベースの距離、
塁間の距離、実にうまくできている。」
と言い、
野球経験者はこの距離が実にうまくできているとよく言う。
これにより野球は3という数字に支配されているとも言う。
三振、スリーアウト、3回を3度繰り返す9イニング、
9人の打者を3度回して一巡させる、スリーフィートライン。
これらは、投手と打者の距離とは関係ない気がするが、
3割打者1流の通念は、距離による産物だ。
トリプルスリーとか。
さらには・・・