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ピッチャーの役割

横浜・山口が先発転向して結果を出している。

 

クローザーとしてずっと起用されてきたが、フォアボールが多いことや打ち込まれるということで

とうていクローザーとしての信頼が置けず、配置転換したのが良いほうに結果が出ている。

 

クローザーの役割を与えられていたのは、球が速く、

フォークボールをもっているからだったからだと思われる。

 

クローザーは、

僅差の試合のラストイニングをピシャリ抑えてくれるピッチャーを指す。

 

そのため、緊張する場面で登場する事が多く、

決め球(打ち取る球、一流のボール)があることが要求され

三振がとれるピッチャーが適任とされている。

 

球が速く、落ちる球があると、三振がとりやすく計算がたちやすい

ということなのだ。

 

勝っているゲームを締めくくってくれるのでクローザー。

ストッパーという言い方もしていた。

 

最も有名なクローザーといえば、同じく横浜の大魔神・佐々木だ。

 

佐々木も速い球とフォークボールで三振が計算できるピッチャーだった。

 

横浜は「絶対クローザー」の佐々木がいるため

そこにつなげるゲームプランをたてる。

 

とにかくリードした展開で佐々木につなげばいい。

佐々木の前にも盛田がいるため、

相手チームは7回までに勝ち越さなければならないという戦い方を強いられた。

 

巨人・長嶋監督は

「佐々木が出てきたらもうだめ」

と言い

ヤクルト・古田は

「佐々木のフォークは物理的に人間の動体視力ではとらえるのは無理なんじゃないか」

と言っていた。

 

相手に敢然と立ちはだかることと風貌がキャラクター大魔神に似ていることから

この愛称になったそう。

 

火の球・藤川も速い球とフォークボールの使い手で

「絶対クローザー」だった。

 

クローザーが緊張する場面で出てくるのに対して

先発は気が楽と言える立場だ。

 

クローザーが僅差で1点もやれなく、逆転でもされれば

前で投げているピッチャーの勝ち星を消してしまいかねないのに対して、

先発はヨーイドンで相手と同じ条件で始まる。

 

先発の役割は1点も与えないとか三振が必要とかではない。

試合を作ることだ。

 

試合を作るとは、点をとられても相手と点差を離されず、

後半に逆転や勝負をもちこむこと。

 

6回3失点なら合格といったところ。

今のピッチャー分業制の時代なら

5回3失点でもいいくらいだ。

 

これでいくと防御率5.40。

数字だけ見ると本来、失格なのだが、これなら試合になるはずだ。

 

そして山口は先発転向して結果を出している。

山口が結果を出した理由と懸念される問題については明日。

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