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エレベーターの動かない女

PETCHABURI, THAILAND - 2007/07/13: A White Handed Gibbon (Hylobates Lar) in a cage.. (Photo by Thierry Falise/LightRocket via Getty Images)

あるビルで6階からエレベーターで1階へと下って行くと

止まり、扉が開いた。

 

私は、降りようと一歩踏み出すと

「ん?」と

風景が1階のものでないと思い、

「ここは、何階だ?」

「おおっ3階か。」

とその足を止めた。

 

2人の若い女性が乗り込んでくるので

私は、奥へと詰めて行った。

 

エレベーターは1階へ着き、

扉が開き、前の女性から降りることになる。

 

1階のエレベーターの前の通路は細く、

2人が横に並んで歩けば一杯の幅だった。

 

すると

その2人の女性は、話のつづきをしながら

遅い歩を進める。

 

このあと、どこに食べに行こうかと

2人で行動を決定する打ち合わせをしかねない

雰囲気で立ち止まりそうなくらいだ。

 

ここで私は一喝して差し上げた。

 

「早く、歩け!」

 

3階で私が奥に詰めたことは、

少し前の出来事だ。

 

エレベーター及び通路は、天下の往来であり、

お前らのためだけに用意されている場所ではない。

 

さっきエレベーターの同乗者が奥に詰めてもらったことをすぐ忘れ、

自分たちは、公の場にいることも忘れ、

2人の空間としてしか想像が働かない。

 

どこへ行っても家にいることと同じ行動をすること、

後ろに気を使い、後ろに目がついていないこと。

 

一歩、外へ出ると

こう振る舞う人のなんたる多いことか。

 

道を歩いていても、周りの人、後ろの人に

気を配らない

自分のために道があるかのごとく歩く人がやたら目につく。

 

これを明日、野球に例えよう。

 

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