昨日、紹介した記事の中にアップテンポばかり求める風潮に
警笛を鳴らした。
アップテンポを求めるのは興業主と古い野球人だ。
興業主はスポンサーとの兼ね合い、コスト削減のためアップテンポを
求め、古い野球人は昔の情報も分析もしない「オラオラ野球」で育ったため、
野球の進化に付いて来ることが出来なくなったためだ。
ここで言う「オラオラ野球」とは、
どんな状況であれストレート勝負が男の勝負と称賛されたり、
バントやつなぐ野球はせこく、打ちまくることが野球の醍醐味とされたり
どんな状況でも真っ向勝負こそがファンを魅了するとされたり、
怪我をも押して、投げ続けることが責任のある投手のすることとされたり、
朝まで飲んで一睡もせずに試合に来て、それでも打ちまくる野武士軍団
が愛されたり、前時代にもてはやされたプロの野球のことだ。
こんなものは
前時代のレベルの低いころだから通用しただけで
今は、こんなものは全く通用しない上にかっこいいことでも面白いものでもない。
そして
こういう人たちが叫ぶアップテンポは、
野球というスポーツの性質上、求めることが難しいのだ。
アップテンポを求めると
最大の魅力を奪うからだ。
野球の魅力とは間合いとか心理戦にあるのだ。
高校野球を観れば一目瞭然だ。
アップテンポばかりを強要されるため、淡泊な試合となり
深みが出ない。
昨日紹介した、大田が大成しない理由にどのカウントでも同じスイングというのも、
これを改善しようと思えば、打席中に考える時間や間合いをとることが
どうしても必要になる。
そこでカウント勝負について。
明日にしよう。