「“三冠王”筒香、初回で交代…右足負傷か」
ついに覚醒した筒香が怪我をした。
ゲッツー阻止に全力疾走したところ右太ももに異常を発した。
アスリートと呼ばれる野球選手が
たかだか30メートルにも満たない距離を走ったくらいで
なぜ怪我をするのか。
それは、いくつか理由がある。
ひとつが、野球はパワーがものをいう競技ということ。
特に筒香のような長距離砲は体をでかくする。
そのため、筋力を多くし、脂肪も加え、打球を飛ばせるように
体を作ってしまうのだ。
走るという行為には適しないよろいを身に着けてしまうのだ。
ふたつめが、野球は一瞬、一瞬の積み重ねのスポーツのため
瞬発力に優れた筋肉が求められる。
長い距離を走るには適しない筋肉だ。
野球選手で長距離を走るのが得意な選手はいない。
皆、体が大きく、短い距離を走るのなら得意の選手はいる。
野球選手は、特に、ピッチャーは長い距離を走ることが仕事の一つだが、
速いペースでは走れない。ゆっくりと走って足腰の粘りを鍛練する。
短い距離を走るのに適した筋肉は
横に大きく、白身の筋肉と呼ばれる。
この筋肉は緊張状態に達すると壊れやすいのだ。
陸上短距離の選手もレース中、足に異常を発して
レースをやめるシーンをよく目にする。
これも、そのレースに体力、筋力を鍛え上げ
ピリピリと今にも切れてしまうくらい
ピークに張りつめている状態にもっていき
緊張感のある中で、瞬発力を効かせ、短い時間に
最大の筋力を使うことから異常が発するのだ。