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お手本となるべきプロの野球Ⅳ

火曜日は横浜の前途多難が予想されるシーンについて

言及したのでその逆の良いシーンを。

 

終盤8回、ワンアウト1,3塁で4番梶谷にセーフティスクイズを仕掛けた。

セーフティースクイズは条件が揃わなければできない。

 

3塁ランナーに足が速く、

突っ込むか自重するか、判断できるセンスのある選手がいるということだ。

 

その3塁ランナーが荒波。

 

条件がそろい、「ここしかない!」

と仕掛けてきたのだろう。

 

敵も味方も予想していなかった見事な作戦だ。

結果はファウルになり、成功はしなかったが。

 

そのあと、フォアボールを選び、満塁とした梶谷は

きっちり仕事をした。

 

しかし、後続が倒れ、無得点だった。

ワンアウト満塁からもう一度スクイズを仕掛けてもおもしろかったのだが。

 

ワンアウト満塁からボール球ばかり空振りしていた井出は

レベルの低い打席だったが、

その前に、4番にもスクイズをさせ、1点を取に行く作戦を見せた横浜は

ひと試合全体でこういう野球を見せてほしい。

 

その作戦に選手もその場面でその仕事をきっちりこなすという野球だ。

 

やることをやって無得点ならばしょうがない。

目標も目的も、方向も意思も感じられない攻撃をして無得点では

次につながらない。

 

勢いでシーズンを乗り切って、優勝してしまうことがある。

 

98年の優勝の時はどちらかというとそういう印象だ。

本当に強いチームは勢いで野球をするチームではない。

 

プロは個々の力に頼る部分が多いものだ。

 

しかし、

見本となる野球をやるべきプロの野球とは個人の能力に任せた野球ではなく、

チームで勝つ野球だ。

 

チームの方向を浸透させファンにもそれがわかるようにすることだ。

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