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手本となるべきプロの野球

4,5月を勝ち越しセ・リーグ首位で交流戦に突入した横浜の良いシーンがあった。

 

5月下旬のある試合で

終盤7回ノーアウト2塁、1点差という場面。

次は代打筒香を用意する横浜ベンチ。

打席の高城には3塁にどうしても進めてほしい横浜ベンチ。

高城にバントのサインで2度失敗、

その後、バスターで進塁打を狙う作戦に切り替えた。

 

この時、解説の平松は、

「打たすならバスターは難しい。バントならバント、打たすなら打たす、はっきりさせた方が良い。」

と言っていたが、そんなことはない。

 

バスターは難しいプレーではない。

これについては別の機会にしよう。

 

そもそも、バスターのサインだったかもわからない。

「とにかく、ランナーを進めろ。方法は任せる。」

というサインだったかもしれない。

そこで高城が

進めるに最も自分に適したバスターを選択したのかもしれない。

 

バスターを選択した高城は、

2球右狙いでファウルの後、変化球ボール、またファウル。

良く食らいつき、どうしても進めたいという意思が見える。

ノーアウト2塁でランナーは荒波。バントなら転がせば、タッチプレーなので

まずセーフの場面だ。

 

これに対して1,2塁のケースは難しい。

フォースプレーになるので、三塁手にとらせなきゃいけない。

 

バントは決めて当たり前の常識があるが、

実はランナー1,2塁での成功率は低い。

三塁手が捕る強い打球のバントが求められ,コースも強さも条件がつくので、

実は、1,2塁のケースでバントを決められることは、

守備側のミス、攻撃側のファインプレーという見方ができるのだ。

 

高城は一球目を3塁に捕らせたいと強引に3塁方向へやってファウル。

 

タッチプレーなので

無理に3塁手にとらせなきゃいけない場面ではない。

 

次が大きなカーブにびっくるするように、よけたが

ストライクコースに来て、追い込まれた。

 

ここでバスターに切り替える高城。

粘り、意思を見せたものの

最後はインコースにフォークのすっぽ抜けのような球が

膝元からボールになっていき、空振り三振となった。

抜けたのが幸いして空振りをとるには絶好の球となった。

高城はバント2つを失敗したのは完全にやられていたが、その後はよく、ねばった。

 

三振の球はたまたまなのでしょうがない。

いい打席と思う。

 

たとえ、失敗でも

ベンチやチームの方針に応えようと、1,2球目はうまくいかなかったが、

それを取り戻そうと食らいつく姿勢。

 

勝負事は失敗があって当たり前だ。

これをどうフォロー、カバーするか。

 

失敗の連続である野球、スポーツ、勝負事は

その失敗を最小限に抑えようと

チームで動き、相手より少なくできるチームが強いのだ。

 

横浜は別のシーンでこれとは逆があったので

来週。

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