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強い東海大相模 栄冠は輝く

昨日はベスト8が4試合。

連日の好カードで興味は尽きない。

 

ベスト8が一番おもしろい。とはよく言ったものだ。

 

それは、1日4試合満喫出来て、

必ずこの中から優勝チームが出るからというのが、理由。

 

対戦が一巡した先日のこの場での予想では、

東海大相模と仙台育英の2校が抜け出ており、

投手陣が充実している東海大相模が1番手とした。

 

次点で遊学館、興南、関東一としていた。

 

遊学館は、東海大相模とぶつかり

興南と関東一で潰し合ったので

ベスト4には興南と遊学館は残ることはできなかった。

 

投手力が地方大会の時から不安視されていた早実が、

ここまで投手と打線共に絶好調という感じで残ってきた。

 

あとの3校は、この場で言った通り勝ち上がってきており

いわば順当といえる。

 

毎度のことながら予想は正確だ。

 

優勝一番手の東海大相模。

 

昨日は、予選から通じて圧勝を繰り返してきたが、

この夏、初めての劣勢に持ち込まれてしまった。

 

埼玉決勝ではさほど力を感じなかった花咲徳栄に手こずった。

 

そう考えると、埼玉で浦学を破った公立校の

白岡高校は振り返っても惜しかったということになる。

 

決勝では、力負けという感じではなった。

 

無欲で勝ち残ってきたが、最後に決勝での勝ちを意識してしまって

凡ミスを繰り返し、敗れた。

 

さて、その埼玉の代表の花咲徳栄にてこずった東海大相模。

 

理由は、

吉田が早めにつかまったこと。

予想に反して相手ピッチャーに抑えられたこと。

作戦がうまく回らなかったこと。

センターオーバーの打球をビッグプレーで阻まれたこと。

 

2度の1,3塁のチャンスでのゴロゴーの作戦を選択し、

2度とも3塁ゴロ本塁タッチアウトと負けパターンのところだったが、

底力でひっくり返すという試合になった。

 

同点の場面は、2塁けん制がボーク、犠牲フライで追いつくという

運が味方した。

 

本当にボークなのか、よくわからない。

1塁塁審しか、ボークと見なかった。

 

この試合

できれば吉田を長く引っ張りたかったが、

早めに小笠原を引きづり出され、長いイニングを放らされてしまった。

 

今後勝ち進むには想定外のことで痛い。

 

勝った東海大相模のサヨナラヒットを放った杉崎のコメントは

優勝1番手らしい見事なものだった。

「昨年から1点差の悔しい思いをしてきた。これまで1点にこだわって練習してきた。リードされても必ずチャンスがこちらに来ると落ち着いて戦えた。次も準備をしっかりして戦いたい。」

 

すばらしいコメントだ。

まさに、最高峰に立つチームの主力からしか聞けないようなコメントだ。

 

何気ない言葉の羅列のように聞こえるが、

一言一言に実感がこもっており、野球を戦いと捉え、

この甲子園にも勝ちに来たという覚悟がみてとれる。

 

勝負所でのミスを絶対しない、

そうして勝ってやるという意識だ。

準備こそが成功に直結することをわかっている。

 

野球は点取りゲームじゃない。

点をやらずに最後に1点多くとるというゲームだ。

 

だから、打てばいいわけじゃなく、三振をとればいいわけじゃない。

ホームランも速い球も必要ない。

 

勝つためには、

やるべきことをしっかりこなす。

やってきた自信をグラウンドで表現する。

ミスをことごとく潰し、相手にプレッシャーをかける。

 

これが強いチームということ。

 

杉崎のコメントと各選手の動きを見ていると

東海大相模は優勝の栄冠が最も似合うチームだ。

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