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横綱が100年目のチャンピオン

両横綱による決勝はお互いが持ち味は出した。

 

東海大相模は佐藤からなら10点くらいとることは予想できた。

佐藤はプロ注目という触れ込みだが、

連投でねじ伏せられるほどの力はない。

 

仙台育英は、大型の打線にもかかわらず、この1戦は

小笠原に食らいつく姿勢を見せ、

真っ直ぐにもチェンジアップにも対応して苦しめた。

仙台育英の打線はよくやった。

 

結果は、戦前の予想通り東海大相模が、見事だったのだが、

ただ仙台育英が力負けと言い切ることはできない。

とはいえ、チーム力は東海大相模が明らかに上だ。

 

それは、野球はピッチャーだから。

 

NO.1ピッチャーの小笠原を大会通じて余裕をもって使うことができ、

さらに吉田や他のピッチャーが控える東海大相模。

だだでさえ、投手力が劣る仙台育英は、

佐藤が、6試合目の登板だ。

 

小笠原が仙台育英に行き、佐藤が東海大相模で投げていれば

勝負は逆になったかもしれない。

 

だから、力負けとは言い切れないのだ。

とびぬけたピッチャーが一人いれば、それで勝ってしまう。

逆に、どんな大型チームでもピッチャーが劣れば勝てないのが野球だ。

 

ピッチャーの力だけで

大差、大きな実力差、力負けという印象になることがあり、

野球はピッチャー次第ということが思い知らされる力のあるチーム同士の決勝だった。

 

小笠原は、チェンジアップが浮き、投球の幅を狭め、

これにより真っ直ぐにもついてこられた。

仙台育英は、強力打線らしく逃さなかったのはさすがだ。

 

佐藤は中盤フォークボールを有効に使い、走者を出さず、

同点劇を演出した。

佐藤の中盤の頑張りが、決勝戦を盛り上げた。

 

大型チーム同士で粗い野球になるかもしれない一戦だったが

持ち味が見えて、いい試合となった。

 

神奈川予選から見続け、

大人の戦い方をしてきた東海大相模が予想通り、

全国をも制した100年目だった。

 

明日は、今大会の注目の組み合わせの中で

勝負を分けたポイントを解説しよう。

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