初戦は、船出の壮行試合とはいえ、ふがいない敗戦だった日本代表。
昨日は、野村-小林の広陵バッテリーが復活。
甲子園の準優勝バッテリーが、プロの代表としてまたバッテリーを組む。
これは、二人のみならず二人を知る人たちもうれしいことで、大変な偉業だ。
二人がそれぞれ、しっかり、着実に成長してきた。
あの時、日本一がすぐそこまで来ていた二人が、その舞台をプロに移し、
雪辱は世界一奪回のWBCとなった。
こういうことが起きるということが日本の野球進路、野球文化の最も良いところ。
動かして打ち取るタイプの野村にとって今大会で使っているボールは変化がより大きいそうだ。
変化球は大きく曲がればいいという時代ではない。意図して投げるということが何より大事。
少ない変化をさせようと投じた球が大きく変化しては、むしろマイナスとなる。
バットに当てさせたいのにボール球として見逃されてしまうというケースが出てくるから。
野村は相変わらず、まともな真っ直ぐはほとんど投げない。
緩急を使って本当にたまにだけ投げ、詰まらせるか空振りを取る時に使う。
そんな中、3発を献上してしまった。
抑えることだけが目的ではない試合だ。
だからホームランか三振かというバッターにホームランボールを投げたのか。
まあ、コントロールミスだな。
山田の調子が出ていない感じ。
今の時期に調子などどうでもいいことだが、ボール球を強引に打っているように映る。
そして、3塁守備は不安が残る。
セカンド山田、サード松田、ショート菊池の方がいい。坂本はファーストか代打。
メキシコは、敬遠を多用してくる。
本番じゃないこの時期、勝負して打たれても情報を仕入れた方がいいように思うのだが。
5回、日本が1点勝ち越しの場面、盗塁の大谷を絶対に引っ張らない内川の右打ちが生きた。
鈴木誠也敬遠のあと嶋にフォアボールを与えていては、自ら首を絞めるメキシコの守り。
結局、内川の進塁打は、1点を取るだけのための右打ちではなく、
それによって続く打者が、その展開によって状況に応じたバッティングをすれば得点がつづく。
ひとつのチームバッティングが大量点にもなる。これが、打線がつながるということ。
メキシコがこういう野球ができるか。
また、コントロールの悪いピッチャーが多いメキシコのようなチームには
ハナから打とうと思っていない中島や
球数放らすことができる中村のような打者は、有効じゃないか。
4打席あれば、チャンスを作ってくれそうだ。
日本はこの野球を貫けばいい。スモールベースボールという表現があっているのか。
相手のスキをつく。野球の真髄を展開すべき日本。