昨日は、オランダ戦。
強化試合と銘打っているので選出選手の多くを使おうとしている。
オランダは、MLB所属あるいはその傘下の選手を多く抱えており、
実力をつけ強豪国のひとつにまでなった。
この試合では、送って1点を獲りに来たり、ランエンドヒットを有効に使ったり、
そういう野球をしてくることを知っただけでも日本にとっては本番に向けて収穫。
メキシコよりはオランダの方が強敵となるだろう。
これを知っているだけで、本番での守りの準備が違ってくる。攻撃的な守備を仕掛けることができる。
石川の球威だと高めに行った球は、ことごとくフルスイングされ、ヒットにされる。
大谷は構えたときにやや前体重で構える。
これは、あまり後ろ残りにしたくないとか、体重移動がうまく使えない選手がよくやる方法。
大谷もそれなのかはわからないが、脚を上げて打ちに行くに早いように見える。
言い方を変えると間が浅いとか急いで打ちに行っているという印象だ。
だが、急いでも、その分、右肩がぐっと入るので開きはしない。
左ピッチャーには苦労するが、右ピッチャーには自信をもって対峙している。
対照的なのが今シーズンの坂本。
ステイバックを完全に後ろ足へ意識をもち、脚をゆっくり高く上げて打ちに行く。
もともと突込み気味に打ちに行くので坂本にはこの方があっているのか。
筒香も同じことが言える。
大谷はホームランの談で
「1打席目にやられているピッチャーだったので、ミートすることを考えた」
だって。
ミートするだけであそこまで飛ばす1人桁外れ。
栗山が以前表現していた
「アベレージヒッターが少年野球のグラウンドで打っている感じ」
というのは、すごくわかりやすい。
一発勝負の国際戦は、大谷を打者としても使う決断をするだろう。
負担になってもどちらも大谷以上の選手がいない上、数試合なら問題ない。
しかも、負担になるようなら他の選手も一流選手なのでピッチャー大谷は、
局所で力を出してくれればいいからだ。
ファールになるサードゴロを捕ってしまった松田。
本職のサードで4年連続ゴールデングラブ賞がこの守備か。
その後のサードゴロを2塁までやった守備も余裕をもっているように見えたにもかかわらず、
間に合っていないうえ送球が悪い。
メキシコ戦も、完全に間に合わないのにボテボテのゴロを見極めなかったサード・山田。
こういうプレーがピッチャーはとてもいやがる。助けてくれよ。
ボールが滑るというけど、ピッチャーが言うのはわかるが、野手はそのくらい対応できる。
プロの野手の大きな手ならそこまで影響があるとは思えない。
ソフトボールに変わったとしても対応できるはずなのだから。
坂本のショートゴロの処理での悪送球は、
わざわざかっこつけて回転して投げるような打球じゃないのに
本番でもこんなことを繰り返すのだろうか。
昨日も記したが、中島や中村は、ポイントになる働きをする可能性があると思われる、
だが、常時使うような采配はできないだろう。
選手や球団、世間の風潮をおもんばかって、球界のスターを優先的に使うという
無難な判断をせざるを得ない。
中田、坂本の起用にこだわったり、
調子の出ない選手を使おうとしたら敗ける。イチローが代表復帰してもそう。
一発勝負は、常時結果を出す選手でなく、今、結果を出せる選手が必要だから。