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甲子園優勝チームを断言

甲子園ベスト16が出そろった。

レベルの高い試合が続き、とても興味深く引き込まれる。

チームの成熟度ということで高度な野球をやる常総、明徳。

チーム各人のレベルが高く、それがそのままチームのレベルのたかさになっている秀岳館。

投打ともに大きな野球をやり、力でねじ伏せる作新学院。

これからはこれらのチームが対戦し、高校野球の最高峰の戦いを見せてくれることになる。

 

この場で優勝候補は横浜としていたが、履正社に屈してしまった。

初戦の戦い方を見て、一気に優勝候補だと思ったのが秀岳館。

常葉菊川との一戦は両チームともハイレベルだったが、総合力に上回る秀岳館が一蹴してしまった。

秀岳館は大人の戦い方をしていて、おもしろい。

大人の戦い方とは戦いぶりにかなり余裕があるということ。

リードできなく、膠着状態でもまったく慌てない。自分たちの力を出せば、絶対負けないという

感覚があるようで、試合中に相手の力量をつかみ、これは勝てるという感覚があるので

見下しているかのように試合を展開しているのだ。

先制の場面では、ショートがはじいた球が大きく宙に浮いた。

このタイミングを突き、2塁ランナーがホームへ突っ込んだというものだった。

好走塁というより、回した3塁コーチャーの好判断でありナイスプレー。

3塁コーチも野球の力量が高いことがうかがえる。

実は3塁コーチというのは、点にからむ場面で一瞬の判断をしなければならないので

実は、ひとつのポジションであり、その仕事を務めることは控えの選手という位置づけにはならない。

9人のメンバーとして試合に出場する力がありながら、この3塁コーチとしての判断が優れていれば、

あえて、9人の中で使わずコーチに据えてもいいほど大きな仕事であり、

レギュラーの力がある選手が務めるポジションなのだ。

守備、攻撃共に大人の戦い方で、秀岳館は優勝候補筆頭に躍り出た。

 

履正社・寺島と花咲徳栄・高橋のドラフト1位候補左腕は、あまり良く映らない。

高橋はしっかりした下半身から力投しなくとも速い球が投げられるピッチャーで

昨年は、さほど感じなかったものの今年の地方大会で見たときは、これは大物と思ったが、

甲子園でのピッチングはさほど力感がない。

花咲徳栄の打者は皆、コンパクトスイングを心がけているようで、特に4番西川のバット軌道は

とてもコンパクト。これは、好打者でこの大会の活躍に期待し、まだ2年生なので

さらにこれから楽しみな選手。

この打線がこれから当たる上位のピッチャーにどこまで点を取って高橋を

楽にさせてあげられるかがポイントになる。

寺島もどうしようもないというほど抜けた存在ではないように感じる。

履正社は、大型のチームだがチーム力も昨年の東海大相模のような力は感じない。

総合力では秀岳館の方に魅力を感じる。

ただ、履正社はまだ登板のない山口も力のあるピッチャーなので2枚抱えることは

相当有利だ。

 

履正社と常総学院の対戦は大注目となる。

 

作新学院と尽誠学園という名門同士の見ごたえのある一戦だった。

優勝候補の一角作新は、エース今井の球が速い。さすがMLB球団も注目のピッチャー。

今井の出来とチーム力から花咲徳栄の高橋を打ち込み、抑える力がある。

作新学院は久しぶりの優勝に今年は大チャンスだ。

 

嘉手納は激戦沖縄を制し、初出場。初出場初優勝を虎視眈々狙う。

試合運びのうまい明徳が相手だが、力で凌駕できる戦力があると思う。

相変わらず明徳はしっかりしたチームをつくってくる。

チームの成熟度は、高校野球の頂点に位置する。

勝つ方法がわかっているから緊張もしない。

良いピッチャーが毎年、入学してくれば毎年全国制覇してしまうと思わせるくらいだ。

明徳は試合巧者だが、力という点では優勝候補の各校には見劣りする。

だが、そのうまさで嘉手納を退けるか。嘉手納も明徳のうまさに飲み込まれないように。

 

試合巧者という点では最高におもしろい野球をやってくれる常総学院。

ベスト16の中では最も注目すべき履正社との一戦だ。

常総の野球は素晴らしい。これぞ野球。レベルの高い野球であり、

試合巧者同士の明徳との試合が見たいところ。

常総の9回トータルでゲームプランする戦い方で履正社を崩してくる。

寺島攻略も可能性高く、履正社は山口との併用で活路を見出すか。

 

 

 

 

木更津総合に得点能力の高さは感じないので

勝ち上がるには、早川が強者相手に力を出せるよう力の劣る相手に使い過ぎず、好投してもらうことか。

同じことが広島新庄にも言える。

広島新庄はここまで相手に恵まれた。

堀は、力投型でこの先の連投が厳しくなってくる。堀の好投だのみなので体調を整えたい。

 

ベスト8を予想すると

嘉手納-明徳。好勝負。うーん。嘉手納。

秀岳館-いなべ総合。秀岳館。

盛岡大付-鳴門。盛岡大付。

常総学院-履正社。常総学院。

東邦-聖光学院。聖光学院。

花咲徳栄-作新学院。花咲徳栄にがんばってもらいたいが、作新が強いか。

木更津総合-広島新庄。両左腕の対決は楽しみ。その出来次第。広島新庄としておこう。いや木更津かも

日南学園―北海。北海。

 

優勝候補筆頭は秀岳館。次点に常総学院、作新学院。ダークホース嘉手納。

組み合わせで変わってくる。

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