毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

甲子園ベスト4はどこだ

甲子園はいよいよベスト8が出そろった。

ハイレベルの試合がつづき、またそれぞれのチームカラーがぶつかり合い、この先の試合はみな

どうなるんだろうとワクワクさせてくれる。

 

優勝するには6連勝ないしは5連勝が必要となる。

優勝候補のような強豪に一発勝負で勝ってしまう実力は代表ならあるだろう。

また、ピッチャーが好投してしまえば、10回やって1回しか勝てない相手にも勝つ可能性がある。

だが、優勝するにはそれを6回か5回、続けなければいけない。

自チームより力が劣るチームとあたることがあるので中堅代表校も、3試合くらいは

格上の相手に勝つ必要があることになる。

すると投手力、地力がないと全国制覇はないということになる。

まぐれでトーナメントは勝ち上がれない。

 

そしてさらに

強豪校もエースをどこかで休ませなければいけない。

将来性豊かなピッチャーに5連投も6連投も課し、壊してしまったら

監督としては敗けることより責任が重い。

まして連投を重ねては、投球内容も落ちてくるのが当然の流れなので

エース以外のピッチャーが放ることになる。

それで負けたら仕方がないことだ。

先の組み合わせが分かっていれば、投手起用も相手によって考えていくこともできようが

次の相手も勝ってみないとわからないのだから目の前の一戦に最善を尽くしていくことになる。

 

今夏は顕著にそれが現れてしまった。

投手BIG3を擁し、優勝候補にあげられていた横浜、履正社、花咲徳栄がエース温存で敗れた。

横浜は履正社との1戦で石川を先発させ、初回3者三振と

完璧な立ち上がりをしたが、2回の雷雨中断から逆転され代わった藤平も

2点ビハインドでランナー2人を背負う場面での登板となり、失点した。

その後は、今夏最高とも思えるピッチングを披露したがNO.1右腕がまず最初に

甲子園を去った。

 

履正社も2度先発完投した寺島を優勝候補・常総学院戦で温存し、

もう1枚の好投手山口を先発させたが、序盤につかまり、

藤平同様2点ビハインドでランナーを背負う形で登板し、失点した。

 

 

花咲徳栄も履正社同様、優勝候補・作新学院に高橋を先発回避させた。

この時点で横浜、履正社と同じ流れとなった。

高橋は4点ビハインドで登板。

結果として横浜、履正社と同じ轍を踏むことになった。

 

BIG3が、リードされた状況で登板というのも同じだ。

登板後、試合を作り直したものの序盤のリードを取り返すことができないという同じ形で去った。

 

しかし、連戦のトーナメントでは休む必要があるので仕方がない。

また、横浜や履正社には石川、山口という力のあるピッチャーがいるので

そちらを先発させたということで采配ミスとも言い切れない。

 

甲子園で勝っていくためには初戦からエースに頼る。

勝ち上がっていくと強豪とやることになり、その時は連投のエースを休まさざるを得ない。

強い相手にエースが投げられない可能性は大きくなる。

1戦必勝の大会は仕方がない。

優勝は組み合わせの妙もあり、ワンマッチなら優勝チームが必ず勝つとは限らない。

ということだ。

 

ところで、甲子園を去ったBIG3だが、

3人とも大泣きするということはなかった。

 

藤平は、負けたものの投球内容がよかったということなのか、笑顔を見せ満足気だった。

寺島もビハインドの最終回は、味方の打者に大声を掛け、いけいけ思い切りいけ!といったように

甲子園の舞台を楽しみ、勝負度外視に味方に声援を送っていた。

敗けたあと、しばらくしてバッテリーを組むキャッチャーが寺島の肩に寄り掛かって大泣きし、

それにつられて涙を誘われたという感じだった。

高橋も、試合中と変わらない表情で挨拶とクールダウンのキャッチボールをこなしていた。

 

悔しさがあり、高校野球が終わる寂しさもあるだろうが、

それより才能豊かな彼らは、その先を見据え、次の目標を見ているため泣かないのだろう。

 

さて

このベスト8をかけた戦いをこの場で先日、予想した。

 

予想では嘉手納、秀岳館、盛岡大付、常総学院、聖光学院、作新学院、北海として、

広島新庄と木更津総合はわからないとした。

嘉手納は沖縄のチームが好きなことと初出場を応援する気持ちとその勢いに賭けたので

明徳の強さにあえて目をつむったのでしょうがない。

盛岡大付が点の取り合いで1点差惜敗と予想はまずまず、正解というところ。

 

ベスト8に近畿勢が2年連続0という結果になり、これは史上初の出来事とも。

2015年も0だったそうで、2000年以降、2003年、2007年、2009年が0で今年で6回目だそうだ。

近畿の有望な選手が、越境していることが最大の要因だろう。

唯一の要因かもしれない。圧倒的に好選手を輩出している大阪の選手が特に各地へばらけている。

 

ではベスト4を予想しよう。

常総学院-秀岳館。この場では秀岳館優勝候補筆頭、次点常総としていたので

ここで当たってしまうのが惜しい。好勝負だ。筆頭としていたので曲げるわけにはいかないので

秀岳館としよう。

鳴門-明徳義塾。四国対決。明徳の成熟した野球に分があるだろう。

北海-聖光学院。聖光学院

北海エース・大西は決勝打の2年生女房・佐藤が言うには日南戦の投球は完璧だったそうだ。

3年生への遠慮も含んだ表現か。

作新学院-木更津総合。関東対決。

作新学院は今夏、優勝の大チャンスだ。

優勝候補次点としていた作新学院だが、ここで木更津総合とあたると山場となる。

木更津総合は早川が抑えれば敗けない。

ここは、木更津総合・早川の落ち着いた投球にかけ、木更津勝利としよう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP