さあ、甲子園はベスト4まで来た。
今日は、休養日ということで試合はないが、明日、明後日の準決勝、決勝の甲子園は、
超満員となる。
ベスト4進出チームを先日この場で予想した。
秀岳館-常総学院は秀岳館勝利としていた。
高度な野球をやる常総学院が、総合力の高い秀岳館と好勝負に持ち込むかと期待したが、
2本のホームランに最後は突き放され、内容としては力でねじ伏せられた印象だった。
秀岳館は強い。ピッチャーの枚数も豊富でやはり優勝候補筆頭だ。
プロも注目するという常総学院エース・鈴木は秀岳館打線に対策を練られ、
得意の右打者の外へ逃げるシュートに手を出してもらえず、球数を放らされ3回でマウンドを降りた。
しかし、代わったサイドハンド倉田もエース級のピッチャーなので試合を壊さなかった。
秀岳館の1本目のホームランはこすったような打球に角度がつき、滞空時間長くオーバーフェンス。
2本目は完璧なものだった。
各打者がみな、パワーがあり振ってくる。外野への凡フライすら飛距離が出る強力打線だ。
総合力で常総を圧倒した秀岳館。秀岳館の力が試合巧者・常総を凌駕した。
相手の力量の高さに守備もプレッシャーがかかったか、常総学院はエラーが出てしまった。
秀岳館は15年ぶりの出場で前回は初出場で1勝のみ。
その1勝の相手が当時、センバツ優勝し春夏連覇を狙った常総学院。
今日も勝って2連勝ということになった。
この試合の3回裏、秀岳館二盗成功の場面で、
打者が空振りしたあとホームベースをまたぐ格好になった。
常総の捕手は主審に守備妨害ではと確認しているようだった。
常総はこういうところも選手各人が細かい野球をする。
さらに6回の失点の際もランナーがホームベースを踏んだか指さし確認をして基本を怠っていなかった。
この二盗の守備妨害確認だが、
送球がまともに行っているので守備妨害はとってくれない。
これが送球がとんでもない方向へ行ったり、打者にぶつかりに行き投げられないフリをすれば
主審もとってくれるだろう。打者が目の前にきたら、瞬時にキャッチャーがそういう動きをして
邪魔されたとアピールするのも高度な技術。
鳴門-明徳義塾は明徳勝利としていた。
明徳の試合巧者ぶりに分があるとみていた。
試合終盤、明徳がランナー2塁の場面で3盗をしてきた。
これは選手の判断だったそうだ。
フォークの握りが見えたので行けると思ったということだそう。
失敗とはいえ、選手が一瞬の判断で動ける実力を日ごろから磨くチームは強い。
監督もクリーンアップで走らなくてよい場面だが、選手のそういう判断なら責めることはない
といった感じだった。
北海-聖光学院は聖光学院勝利としていた。
北海エース・大西は立ち上がり不安定だった。
コントロールが生命線なのでインコースの真っ直ぐをきっちり決めたいが、
真っ直ぐと変化球で連続デッドボールを与えてしまい、序盤に3点を失うも
3回あたりから持ち直してきた。
持ち直した大西が試合を作り直し、打線が援護し、逆転での4強進出となった。
夏の甲子園、全国最多37回を誇る古豪・北海高校は88年ぶりのベスト4進出だ。素晴らしい伝統。
木更津総合-作新学院は木更津総合勝利としていた。
早川の好投にかけるしかない木更津総合。
先制点はやりたくなかったが、作新打線に捕まり2ホーマーを許す。
作新が力で圧倒しながら回が進んだ。
早川は我慢して反撃に期待する。
大西と同じように徐々にコントロール良くなり、後半調子が上向いてきた。
今井のスライダーはストライクになる確率はそう高くないようだった。
木更津としては捨てていい球。でも真っ直ぐに見えてしまい、ボールでも振ってしまう。
監督は低めのスライダーに手を出すなという指示だったそうだが、手が出ちゃう。
この試合でポイントとなる印象に残るシーンが
木更津2番木戸がチャンスで真ん中直球を見逃し三振したシーン。
木更津の2塁牽制死のシーン。
木更津4番鳥海のレフト線打球を暴走気味にホームへ突っ込んだ8回の中継プレーで刺したシーン。
9回の今井の速球。
つまり、作新は守り勝ったのだ。
中継プレーの時は、事前にレフトを代えておいたベンチワークもズバリだ。
牽制は、映像で見る限り、アイコンタクトでピッチャーとショートのタイミングがあったように見えた。
その通り、サインではなかったそうだ。
試合終盤、ネクストサークルにいない今井に実況では交代かと放送されていた。
しかし、これは監督が今井をベンチに呼び、
「早川が投げているんだからがんばろう」と声をかけ、発奮させたそうだ。
それに応えるように9回にエンジン全開で速球を投げ込んだ今井。
この試合は今大会3試合目の無失策試合。
もう2試合が木更津総合-広島新庄、作新学院-尽誠学園。
両チームがそれぞれ2試合目の無失策試合と堅守の締まった試合となった。
表情を崩さなかった早川の目にも涙があった。
日本一になると言っていた夢はついえてしまった。
また一人、楽しませてくれる好投手が去る。
早川にはぜひこれからもがんばってもらいたい。
早川のピッチングはこれぞピッチャーというものだった。
広島新庄・堀 樟南・浜屋、畠中 常総・鈴木 木更津・早川
もっと見たいサウスポーが去って行きさびしいが、これが高校野球であり
甲子園の戦い。
ところでこのベスト8の中で
明徳のキャプテンと北海のキャプテンは、校歌斉唱のあと、相手ベンチに一礼してから
応援団へのあいさつへ向かっていた。
感心させられるシーンだった。
北海のキャプテン・大西は試合中、派手なポーズもしない。そこもいい。
その行為の良し悪しではなく、そういう行為をしないと決めているということは
試合中の気持ちをコントロールしようと意識しているということ。
意識するということはそれがどういうことかを考え、信念を持ってやっているということになる。
その精神性に感心する。
ベスト4への予想は2勝2敗となった。
では、決勝の顔合わせは。
作新学院-明徳義塾。作新はこれまでの戦い方から打たないと点を取れない印象。
こういうチームは、好投手にあたるともろい面があるもの。ただ、明徳のピッチャーが
作新打線を抑えられるか。
明徳は、今井からいろいろ仕掛けて点を取ろうとするだろう。
好勝負を期待するが、明徳勝利とする。
北海-秀岳館。秀岳館の破壊力、総合力が抜けている。投手力も豊富で優位は変わらない。
北海は大西頼みとなるのか。秀岳館が一気に攻めてワンサイドの可能性もある。


