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ミスとファインプレーは紙一重 日本VS韓国 イチローの後継者になろうか 西川の天才的打撃センス

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左打者の多い韓国打線には田口の緩急を使い、コーナーと低めを突くピッチングを初対戦で

対応するのは難しい。

力感のない田口は、使用球の違いも国際戦の舞台も関係なく飄々と自分のピッチングをする。

先頭打者に粘られ初回に球数を要したものの、その後を持ち前のコントロールで

100球を数えたところが、まだ7回。

点差も開き、先発ピッチャーの引っ張りを7回までできるという理想の展開となった。

 

初回、日本の攻撃で京田がバッティングカウントから打てると思った球が外に少し動いて

ショートゴロ。立ち上がり、ボールが先行する韓国先発ピッチャー。

だが、松本ヒット、近藤フォアボールと荒れているのに山川が狙っていない球に手を出してしまった。

フォアボールの後の初球真っ直ぐが高めに来た。これを打ちに行くのは、まあセオリーだ。

ただ、ボール球だった。助けたとは言える。

そのあとの、狙っていないスライダーかフォークを引っ掛けたのはいけない。

フルスイングが持ち味なのか知らないが、

それならこの場面、荒れているピッチャーに狙っていない球を振ったら助けるだけだ。

2回の攻撃では、外崎フォアボールでノーアウト1塁。

西川は、初球ストレート、2球目フォークで2ボールとなった。

ここは、ストライクが欲しい場面。ランエンドヒットには最適と思われた。

ストレートがストライクコースに来れば、当然引っ張れるし、ヒットが出る確率が高い。

変化球でストライクコースに来れば、単独スチールでいい。変化球ボールなら盗塁は、まず成功する。

ランエンドヒット最適の場面だ。ところが動かず。

その後、ノーアウトで1,2塁となり、甲斐がバントを失敗した。1,2塁でのバントは難しい。

フォースプレーであるため、サードに捕らせなきゃ決まらないという意識が働く。

最初のファールは、サードに捕らせようという意識のあまり、ファールとなり、

こうなったら転がすことを第一に考え、1塁側でもいいからとにかく転がそうとしたように見えた。

韓国はバントシフトを敷き、ファーストがチャージをかけていたためサード送球アウトとなった。

ただ、ファーストがグラブの中で握りなおし、ワンテンポ遅れ、サードはセーフだった。

それをアウトとされ、最悪のゲッツーとなってしまった。

 

送りバントを失敗すると、必ず打者のミスとされるが、

守っている方だってチャージをかけ、封殺しようとしてきている。

すべてが打者のミスではない。お互いが駆け引きをしているのだ。

甲斐は、思い切って1塁へバスターしてもよかった。

 

荒れていた1,2回に得点したかった。山川の打席とバントゲッツーで相手ピッチャーを助けた。

 

4回、フィルダースチョイスでノーアウト1,2塁のチャンスをもらった。

外崎には打たせる作戦をとったベンチ。ライトオーバーのタイムリーとなったが、2塁ランナーの

山川は、タッチアップとの両構えのポジションをとった。

このため、フェンスまで届く打球にもかかわらず、韓国中継プレーはホームまで返してきた。

山川は、タッチアップの構えをとらずしてスタートを切ってもいいような打球だった。抜けるのは

もっと前にわかるような打球だ。だが、実は得点できたのなら、これが最高の走塁となる。

それは、ギリギリのタイミングでセーフになることは、他の走者の進塁を助けることになるから。

山川がそこまで意図して、わざとホームクロスプレーにまでしようとしたのなら、

最高の走塁センスであり、好走塁になるのだ。

だから、ホームまで返球し、しかもキャッチャーがタッチしようとしているのに、

外崎が1塁ストップは、ボーンヘッドだ。

ヒットを多く打ち、MVPでも、これは反省しなければいけない。

もし、今後もこの程度の走塁センスしかないのなら、代表の選手としては相応しくない。

 

走塁のセンスは、ただ走ればいい場面でセーフになることではない。相手の動き、陣形を判断して

一瞬で判断できることをいう。速い、遅いというスピードのことではない。

外崎は5回、1塁から一気にホームインした走塁があったが、

ツーアウトで打ったら走ればいいだけなので好走塁ではない。

これは、走力があるか、ないかだけの話であり、当たり前の走塁。

 

そして、次の西川。西川は、昨日も記したが、天才的にバッティングセンスが高い。

レベルスイングで、あの軌道で打ちに行くとインコースには詰まりがちになるものだが、そこも

腕をたたんだり、捌いたりできる。投球との距離が独特にとれると感じるバッティングだ。

来季以降は確実に首位打者候補。

その西川は、技術が高いがゆえにヒットを打ちに行って、セカンドライナーとなってしまった。

いい当たりではダメな場面だ。ここは、転がせば1点だからベンチもその指示を出さなきゃいけない。

好打者ゆえに自由に打たせてしまうが、好打者ゆえに転がせばヒットになるかもしれない。

ライナーを打てる球なら、ゴロにするには、もっと易しいはず。

この後は、ワンアウト1,3塁で下位に回ってしまう。すると、ゲッツーがあるし、2人凡退もある。

そこまで考慮すれば、転がすべきだ。それを打線のつながりと言う。

 

そして、次の甲斐にはセーフティスクイズを仕掛けた。甲斐がハーフスイングかと思われるくらい

球をギリギリまで見極めてバットを引いたので、3塁ランナーの上林は、

やると思って1,2歩出たのだろう。

打者としては、ストライクボールを見極めたい。しっかり転がしたい。という意識。

3塁ランナーとしては、転がればとにかく、素早いスタートを切りたいという意識。

ミスと言えばミスだが、あり得るプレーだ。

 

甲斐のバント失敗、源田の盗塁死、上林の帰塁がミスととられがちだ。

甲斐は駆け引きの中で、相手もチャージを仕掛けてきた。そして3塁はセーフだった。

源田も足が入っていた。上林も判断が難しい場面であり、ありがちなプレー。

それよりミスは、山川のバッティング、外崎の走塁、西川のバッティングの方にある。

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