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春の東京都大会決勝は、異例の平日ナイターとなった早実VS日大三。
秋の決勝と同じ顔合わせだ。
秋は、外野を開放した。これは、秋の都大会史上初の出来事だったそうだ。
この春も、外野を開放し2万人を集めた。
これら、異例の現象もすべて清宮人気によるものなのだろうか。
秋は早実が逆転サヨナラで優勝。日大三としては雪辱したい。
コントロールに窮する早実・池田は甘く入った球をホームランされた。初回4点を失う。
早実と日大三ではリベンジしたい日大三の方が勝ちたい気持ちが強いだろう。
春は優勝したところで甲子園が待っているわけではない。
この時点で関東大会出場は決まっているし、夏のシードも決まっている。
優勝しなくても大して変わらない。両チームともエース温存なのはそういうことだ。
大目標は夏においている。観客の注目とは裏腹に春は優勝にこだわらない。
ただ、試合の展開次第では、進むにつれて負けたくない、勝ちたいという気持ちが出てくるもの。
野村のツーランでやり返す早実。高めのくそボールを強引に左中間スタンドへ持って行った。
初回からともにホームランが出て、日大三4-2早実。
清宮の第一打席は、スリーボールからインコースの球を打ちに行った。
清宮には、好きに打っていいことになっているのだろう。世間が注目する大選手なだけに
監督も観客の目を意識するはずだ。
その第一打席は、マウンド付近へ高く上がった。
これを、内野手が捕れない。清宮のフライは、高校生離れした高さになるので
落球することをよく目にする。 甲子園でも、この大会でもフライを落としたり
目測に苦労しているシーンが何度もあった。
「あんな高いフライ初めて」というコメントも聞いた。練習や試合で経験していないので苦労する。
清宮が放つ金属バットのライナーはブレ球になることもある。特有の打球で練習できない。
日大三・櫻井はレフトで先発だ。日大三は、夏へ向けて桜井を隠したのか。
秋の決勝で「こんなに三振した記憶がない」と清宮に言わしめたが、この試合は登板回避だ。
でも櫻井はピッチングよりバッティングの方に魅力を感じる選手だ。
日大三18番のピッチャー柿沢は球に威力があったが、野村に今日2本目のホームランを許した。
これも左中間。一本目よりは浅いホームランだが、インコースのスライダーをうまく打った。
先制されてもやっぱり追い上げる早実。日大三4-6早実 6回表へ。
4点差リードの8回に先頭を歩かせた早実にすかさず清宮がマウンドへ声をかける。
ここはさすが、目標と自覚があるキャプテンだ。この場面でフォアボールは無駄だけに声を掛け、
リラックスさせたい。
早実はフォアボールを含む拙守で2点を追い上げられ、日大三9-11早実。
点差があるから一つずつとりたい。
こうなったら同点までOKと開き直ったピッチングだろう。
日大三10-11早実となった8回裏、清宮の試合を決めるライト上段へ2ラン。
2万人の観衆を集めた神宮で千両役者だ。
清宮のホームランで決まったかに思えたが、早実が守りきれない。
守備力はかなり低い。
櫻井のホームランなどで逆転した日大三。櫻井の打撃については以前にも記している。
その時は、
日大三の最も良い打者の櫻井。コンパクトに引きつけて長打も打てる。
日大三の中でも抜群の実力。と記した。
190センチを超える金成が注目されるが、欠点が多い金成より櫻井は将来が楽しみだ。
それはコチラ 2016-11-4東京の秋は早実がサヨナラで制す
櫻井をファーストへ回し、守備固めに入った日大三。
劣勢になっても櫻井は投げず、逃げ切りをはかってもいい場面でも櫻井は登板がない。
今日は、櫻井はないと決めていたのだろう。
しかし、コントロールが悪い金成が先頭を歩かせる。そして、またしても千両役者登場。
清宮同点3ラン。日大三17-17早実 延長へ。
この時、NHKが速報で清宮の2本目のホームランを伝えた。
そして17-17のまま延長へ突入し、11回裏継続と伝える。
これに桑子アナが「膠着しちゃってるんですね」だって。
膠着じゃないだろ。動きまくって同点だ。
秋に続き、春もサヨナラで早実が制した。
早実は35年ぶりの春の東京制覇だそう。
なんと意外にも荒木の時以来なんだとか。
日大三は1929年創立と同時の創部で88年、 早実は、 1905年(明治38年)創部112年。
熱戦と伝えられているが、どちらも打ちまくった大味な試合だ。
細かい野球は全く見られず、どっちが打ち勝つかというそれだけの試合だった。
しかし、早実というチームはドラマチックだ。
秋も実力は日大三の方が上だった。それを、逆転サヨナラとしている。
早実のドラマチックさについては後日、記そう。
日大三は櫻井を出さずに互角なので、夏こそリベンジを期すだろう。
この敗戦の悔しさが、夏へ向けチームを一丸とさせるかもしれない。
むしろ、悔しいだけに得るものが大きいかもしれない。
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