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天理‐広陵 花咲徳栄‐東海大菅生 天理の打力と東海大菅生の投手力が決勝へ導く

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準決勝については昨日も触れたが、もう一度、展望しよう。

 

天理‐広陵

広陵投手陣対天理打線という図式だろう。

天理は、準々決勝で毎回の20安打、全員安打の強力打線で勝ち上がった。

ベスト4のチーム中、最も破壊力がある。

強力天理打線が獲ってくれる点数以内に天理投手陣が抑えられるかという戦い方だ。

10点獲られれば、10点獲り返してくれそうな打線だ。

しかし、10点獲ってあげても11点獲られる可能性がある。

 

天理は、ホームランを量産する右バッターと

シュアなバッティングでヒットを量産する左バッター。

この左バッター4人が、野手の間を抜くバッティングをするので、

準々決勝で合わせて3ホーマーの2人を7,8番に据えられる。

 

広陵は準々決勝で序盤から点を重ね、この先に進むには条件の良い試合ができた。

エース温存のまま、勝ち上がることが理想と思われたが、平元を登板させた。

この準決勝や決勝を見越して投げさせておいたのか。

しかし、仙台育英戦は良くなかった。抜け球が多く、ストライクをとるのに苦労していた。

不安が残ったため、この先の投手陣の使い方に監督も迷いが生じていた。

あと2戦、もしくは目の前のこの準決勝に

投手陣スクランブルでゲームメイクすることになるだろう。

そうすると、好投手である山本の出来が、とても重要になる。

強力な天理打線をどこまで抑えられるか。

ただ、広陵は、天理投手陣からは点を奪える。

 

したがい、強力天理打線が広陵投手陣からどれだけ点を獲るのか。

さほど強力ではない広陵打線が、強力でない天理投手陣からどれだけ点を獲るのか。

不安が残るが、頑張りを期待したい広陵投手陣が天理打線をどこまでの失点に食い止めるか。

おそらく天理打線は点を獲ってくる。

広陵打線も点を獲ることができるが、それを上回ることができるのか。

 

花咲徳栄‐東海大菅生

両チームとも楽に勝ち上がってきた。

勝ち上がり方が理想的で、乗っている両者は良い状態で決戦を迎えることになる。好勝負だ。

 

花咲徳栄は、準々決勝で初めて初回無得点だった。

それでもホームランで先制すると、序盤の試合展開を主導し、中盤から着実に加点、

結局は突き放し、あと2戦へ向けて余力十分で勝ち上がってきた。

花咲徳栄は綱脇、清水の2枚看板に信用を置いており、

しかも2人が期待通りのピッチングをしている。

花咲徳栄の打線は、さほど強力ではない。花咲徳栄の2枚看板が充実しているが、

東海大菅生の投手陣は、さらに充実している。

花咲徳栄は、先に点を獲っていきたい。追いかける展開は苦しい。

 

東海大菅生は、予選から絶好調。

日大三に完封勝ち、早実戦は5打席清宮の前にランナーを置くことなく勝負でき完勝。

甲子園に来ても3戦大差勝ちと理想の戦い方でチームが乗っていることだろう。

 

西東京大会時は、甲子園でここまでやるとは思わなかったが、

どんどんチーム力が上がってきている印象だ。

一昨年の西東京代表だった早実と同じ様だ。

 

あの時の早実もさほど戦力が高くなかったが、予選の決勝、東海大菅生戦で

5点差を1イニングでひっくり返して優勝すると、甲子園に来て投打がかみ合い、

絶好調でベスト4まで勝ち上がって行った。

ただ、甲子園準決勝の仙台育英戦では実力で完敗した。

 

ここが、今回の東海大菅生と違うところだ。

つまり、一昨年の早実は実力で上位のチームにあたり敗れたが、

東海大菅生は、この先の戦いも確実に実力が上というチームがいない。

今年はすでに真っ向勝負で力負けする可能性があるチームが消えてくれている。

大阪桐蔭や秀岳館、前橋育英というチームに当たらずに、これらのチームが、

他のチームに敗れ去っている。

 

東海大菅生は、打線好調だが、やはり投手陣がカギを握る。

松本は真っ直ぐに力があり、この大会で一気に目立っている。

松本は西東京大会では、エースナンバーでなかった。それだけ菅生投手陣は豊富だ。

 

ここに勝った方が優勝に大チャンスとなる大一番と見る。

菅生は初優勝へ、花咲徳栄は自身の優勝のみならず

関東で唯一、優勝がない埼玉に初めて深紅の優勝旗をもたらすことができるか。

 

ベスト4のチームでは、

投手力の東海大菅生、打力の天理、波に乗る花咲徳栄、平元に期待の広陵。

 

決勝進出は、天理と東海大菅生とする。

天理が南、谷口を擁して以来の決勝へ進み、

投、攻、守と絶好調の東海大菅生が一気に頂点を目指す。

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