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U-18 日本VSメキシコ 初の世界一へ ターゲットはとにかくアメリカに勝っての世界一だ

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昨日は、高校日本代表の国際戦、W杯の初戦の相手はメキシコ。

国際戦なのでU-18という言い方だが、日本は高校生代表だ。

日本の野球システムでは、

18歳以下のベストメンバーを選ぶとしたら当然、高校の部活動で野球をやっている選手から

選ぶことになる。

日本の野球はトップレベルになるまで、高等学校に選手の成長を託す仕組みだ。

 

メキシコの選手は、でかい。

日本のアマチュア選手と違い、海外の選手はユニフォームのズボンの裾を下ろして着こなすので

プロの選手となんら変わらず見える。

サードの選手は腹が出て、おっさんみたいだ。

清宮が大きく見えない。

 

今回は、カナダで開催されているが、海外のグラウンドの内野は芝生の場合がほとんどだ。

街のボールパークといった風情で、

救援陣のブルペンは外野フェンスを開いたところにあるようだ。

だから、ベンチからブルペンへ向かうときは、外野を通って入る。

試合中にブルペンへ向かうときは、一度タイムをとり、

試合を中断してピッチャーが収まるまで待たなければならないのは

手作り感があるおもしろい光景だった。

 

初回、内野安打で出塁したランナーを送った。

立ち上がり荒れているピッチャーが、アウトをひとつも得られない状況で

ワンストライクから送りバントは、もったいないというか甘い野球と感じる。

送るならツーストライクからやったらいい。

日本代表になるくらいの選手ならそれくらい高度なプレーを要求したい。

 

2回、先頭の増田がフォアボールで出塁すると、今度は走らせてきた。

キャッチャーの送球は、大きくそれていた。ピッチャーもモーションがでかい。

出塁すれば、どんどん走らせて行くことになる。

盗塁を含めた走塁は、この試合に限らず、

大会通じての日本のストロングポイントにしなければいけない。

接戦のここぞという場面で使えるまでに精度を高めておけば、大きな武器になる。

 

ただ、連続フォアボールから1,2塁とすると、また送りバントだ。

ストライクに困っているピッチャーに送りバントは得策に思えない。

日本の戦法は、送りバントと思っているメキシコはチャージをかけ、3塁フォースアウトにした。

もっとじっくり攻めた方が、相手はいやがるだろう。

 

メキシコの先発ピッチャーの投げる球は速い。

日本の各打者が皆、押されている。引っ張った打球がない。

右ピッチャーに対して、6人の左打者を並べた日本だが、その左打者が引っ張れないということは

序盤のスピードボールに対応しきれていないということだろう。

 

5回途中で降板した右ピッチャーから放ったヒットは、左打者だけで、それも逆方向のみだった。

これからは、パワーピッチャーが球を動かしてくる。日本の高校生にはいないピッチャーだ。

そのピッチャーに対するには

右ピッチャーには左バッタ―、左ピッチャーには右バッターが打線のポイントとなる。

これもこの大会通じての戦法となる。

 

徳山は、スコアリングポジションにランナー背負った時、右打者への内側シュートを

使っていた。真っすぐと思って振りに来る打者を詰まらせ、ピッチャーゴロというシーンが

目立った。

 

徳山の後の磯村が良い球を投げていた。

キレの良い球を放り、昨年の堀のような中継ぎエースとして使われて行きそうだ。

杉内のようなピッチャー。将来性が高い。

 

ユニフォームには、日本とメキシコ双方とも袖にポカリスエットのスポンサーロゴが入っている。

日本の第一スポーツ野球には、日本の一流企業がこういうところでも協賛していることが伺える。

それだけ人の関心が高く、人の目に触れる機会が多いから。

ヘルメットには中外製薬、日本通運、ミズノといったところ。

国際大会には日本企業はいつも積極的だ。

 

この初戦、日本チームは笑顔がよく見られた。リラックスしているようだ。

リードしていることもあり、

試合が進むにつれ相手の力量から負ける相手ではないとわかっているので

国際大会を楽しんでいるようだ。

メキシコのトリックプレーに笑顔、清宮のファーストゴロ好捕→ゲッツーにずっと野手が笑顔、

安田のタイムリーにセカンドまで進塁しなかったことにベンチの監督、コーチが「何やってんだ

送球が浮いた時点で行かんかい!」と笑顔。

ターゲットは、とにかくアメリカに勝っての世界一だ。

序盤の試合は、そのための調整といったところ。

 

9回8点差ある状況で盗塁をしたが、この点差で走るのはどう映るのだろう。

日本の高校野球なら負けたら終わりの一発勝負なので点差は関係ない。

セーフティリードがないので、いくら点差があっても走って構わない。

また、点差が離れようと全力プレーをすることが奨励されているので構わない。

国際戦では、侮辱行為に感じたりするのだろうか。

 

毎年のことだが、この年代の野球では日本の完成度が高い。

日本の高校生で構成される代表は、学校の教育として野球ばかりをやっているので

野球に対する意欲や向き合い方の違いが完成度となって顕れている。

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