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総力戦の日本 カナダにねじ伏せられる 韓国戦は何点差が必要なんだ あんまり点を獲りすぎてもいけない可能性

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日本が次のステージへ進むためには、カナダと韓国に勝ち、さらにアメリカが韓国に

勝ってもらわなければならない。

 

この2次ラウンドでベスト4を決め、あとはトーナメント戦となるのが一般的かと思いきや

国際戦は仕組みがいろいろある。次のステージは、もう決勝戦だ。

1次ラウンドでの星取りが2次ラウンドにも持ち越しとなるため、日本は1敗を持ち越す。

さらに、得点が少ない日本は得失点率でも分が悪い。

 

アメリカが連敗するか、韓国が連敗するか、はたまた日本が大量得点で勝つかすればよいが、

望みが濃いのは、日本が連勝し、アメリカが韓国に勝つことだ。

つまり、韓国が連敗することだ。

したがい、今日は、日本とカナダの1戦はもとより、日本にとってはアメリカと韓国の1戦も

同様に重要となる。

 

野球に得失点率など持ち出すのは、本来ナンセンスだ。これについては過去に何度も記してきた。

野球は、相手より1回ホームベースを多く踏み、勝つための戦略を施すところに面白みがあり、

大量得点が必要とされれば、大味な試合になる。さらに得失点率ということは、

自分のところの試合以外で競っているチームと対戦した他のチームが

やる気をなくして点を献上すれば、こちらにも響き、さらにコールドがあるため

得点にも限度がある。

 

そして、何より野球はピッチャーで決まるので、

消化試合に投げるピッチャーと勝ちに行くときに投げるピッチャーで、同じチームでも力が

かなり違ってくる。

組み合わせの早い遅いで同じチームでも力の具合が全然変わってしまうのだ。

 

順位が並んだらもう一試合やるか、せめてタイブレーク方式でやるかした方がいいだろう。

得失点率はだめだ。まだ、ジャンケンの方が公平に思える。

順位が並んだ場合の最終手段にコイントスという記載があるが、こっちの方が公平に思える。

上位4チームでトーナメント戦がいいと思うけどなあ。

 

と思ったら、アメリカが韓国に勝ち、決勝進出を決めた。

もう、日本としたら大量得点とかにこだわらず、連勝すればよい。

そうすれば、アメリカにリベンジのチャンスが回ってくる。

 

初回、先頭打者を歩かせたランナーが飛び出したところを2塁で刺したかに思われたが、

ボークをとられた。

プレートの後ろに外していれば、ボークをとられなかったのだろうが、

ボークには寛容な国際ルールで厳しい判定だ。

あの状態で1塁に投げていればボークではなかったことになる。

 

カナダのピッチャーは2メートルでパワーピッチャー。

パワーで投げ込んでくる球も、まともな真っ直ぐではない。ツーシームだろう。

北米らしいピッチャーだ。

これを攻略するのは大変だが、

アメリカとやることになれば、またこういうピッチャーが出てくる。

そのためには、いい練習だ。これを攻略できないのであれば、この先も勝てない。

さらに、この高校日本代表が、次のレベルへ行った時、

国際戦ではこういうピッチャーと対することになる。

どんどんこういうピッチャーとやった方が勉強になる。

 

日本にはいないタイプのピッチャーを攻略するには、

日本ピッチャーが踏ん張って、我慢していかなければいけないところ

2点を先に許してしまい、苦しい。この大会ずっと苦しい戦いが続く。

 

ここまで日本は、細かい野球は見せていない。

脚を使った攻撃は、必ずやらなければいけないのに、

選手個人のアイディアによるセーフティバントくらいで走塁での攻略が見られない。

力勝負では勝てない。

 

小枝監督は、外国の守備は緩慢だから長打を狙わずに塁打を増やそう。

単打が相手の守備で2塁打にも3塁打にもなると言っているそうだ。

それなら、そういう野球をやってほしい。

バントばかりしたっていい。1イニング3つセーフティバントをやってもいい。

ダブルスチールだってやってみれば面白かった。

5回のツーアウト満塁では、脚の速い丸山ならセーフティバントをやってもよかった。

 

序盤、両チームとも先頭打者のフォアボールが点につながった。

毎回フォアボールを出していた徳山を3回途中で山下にスイッチ。

そして、元々コントロールが悪い山下は、5回途中で川端にスイッチ。

7回途中で清水にスイッチ。そしてその7回にビハインドの状況で早くも田浦へスイッチ。

先発やリリーフなど関係ない采配。ここからの3戦は、投手スクランブル。

調子が良くないと思えば、すぐにスイッチ。調子が良いと思えば、どんどん投げさす。

 

カナダの下手な守備にかなり助けられた。それが実力とは言え、助けられた。

ギリギリの球際は、

まず捕れないだろう、落ちるだろう、抜けるだろうと思わされるほどうまくない。

塁間の素早い送球も下手だし、サインプレーの牽制も下手だった。

 

あの下手な守備の相手に負けたのは情けないが、そうなるのも野球はピッチャーだから。

日本は打ちに行って相手のピッチャーに抑えられたという試合だった。

 

それに対して日本は、本職ショートの西巻が、セカンドゴロにバックトスを見せた。

ショートではバックトスを使う機会などないのに、セカンドに入れば、バックトスもできる。

見事にゲッツーを完成させた。

オーストラリア戦では田浦がバント処理で

3塁送球に握り損ね、投げられず、間に合わないと見るや反転してファーストへ素早く送球した。

急なプレーの転換は、悪送球になりがちだが、きっちりファーストは刺した。

これらは、日頃鍛えられ、さらにセンスの高い証拠だ。

やはり、細かいプレーは日本がうまく、完成度は日本が高い。

とは言え、代表チームにしては稚拙なプレーもある。世界一には相応しくないか。

 

ところで、

高校野球では、1塁へのヘッドスライディングがしょっちゅうだが、

国際戦では、ほとんど目にしない。

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