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わかりづらいルールがたくさんある野球 東邦の守備妨害

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昨日の、花巻東-東邦の一戦で目にしたルールの欠陥。

そのシーンは、東邦の4回の攻撃で起きた。

 

東邦は古豪として愛知のみならず全国の高校野球をリードしてきたチームだが、

今回は、その長い歴史を持つ名門の中でも史上最高というほどの強力打線を擁している。

 

花巻東のエースは、左サイドスローからスクリューが得意なピッチャーだ。

スクリューと言うからスクリューだが、効果としてはチェンジアップと同じ。

左のサイドからスクリューという稀少なタイプに強力東邦打線が合わない。

そして、その4回、ランナー1塁で今大会注目の2年生4番打者石川の場面。

石川は、地方大会3本のホームランで今大会も本人が3本打ちたいと意気込んでいるそうだ。

 

東邦はここで1塁ランナーがスタートを切った。

投球はインコース低め、バッターの足付近に来た。

これをバッターは足を引いて避け、その反動で今度は前へ、つんのめる形になった。

すると足が前に出てしまい、右足がホームを踏んでしまった。

 

これにより、キャッチャーの2塁送球の真ん前に立つことになってしまい、

キャッチャーの送球は浮いてしまった。

 

したがい、審判は守備妨害を宣告した。

プロではとらないかもしれないプレーだ。

 

守備妨害を宣告するのは、その通りだろう。

完全にキャッチャーの前をふさいでおり、送球の邪魔をしている。

だが、この場合、投球を避けた反動でたまたま、そういう体勢になってしまったからであり、

わざと妨害したわけではない。

 

だから守備妨害でいいものの、打者アウトはかわいそうだ。

ここは、不可抗力であるのだからランナーは1塁へ戻して再開が妥当だろう。

これが、空振りをして体勢を崩して、前をふさいだのなら打者アウトでもいい。

それは、空振りをするというバッターのミスにより起きた行為だからペナルティがあっていいのだ。

しかし、今回のケースは、

投球がバッターに近いところに来て、それを避けたために起きたプレーだ。

 

しかし、ルールにはその規定がない。

守備妨害としたら打者アウトとするしか方法がないのだ。

だから、審判の判断は正しい。

だが、プレー再開にとられた次第としては納得いかない。

ルールの欠陥だ。

 

こういうケースがあるということを学んだ。

このプレーを受けて東邦のみならず、各チームも取り組むべき課題を発見した。

とにかく、盗塁があるケースではバッターボックスを出ないようにする。

そのためには、不意に避けなければいけない投球に対してどういう体勢をつくっていくのか。

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