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下半身充実の広島投手陣 今度は中村が出てきた

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先日、2勝目を挙げた広島・中村。

いいピッチャーが1人出てきた。

昨年も5勝している。

 

24日の試合、プロ最多の球数で6点差あるのに息切れして完投できなかった。

緒方とすれば課題を残した、残させた形にした。

それは将来の飛躍につなげてほしい、課題を自分で克服してほしい、そして

ローテーションへの期待からと思われる。

 

本人は不本意だっただろう。降板後のベンチではまるで負け投手のようにうつむいていた。

涙まで流す勝利投手に勝った喜びはなく、ふがいなさの方が先に立ったのだろう。

援護を受けながら完投できなかったことに。

 

先発、完投タイプのピッチャーだ。

球が速くないので、調子悪くコントロールに苦労した場合や単調になったら負けることがあるだろうが、

計算できるピッチャーであり、ローテーションに入れたい。

 

下半身が充実しており、しかるに球が速いのかと思ったら速くない。

ゆったりしたフォームで力感なく投げる。

力感なく投げられるのは下半身が充実しているから。下半身がタフなので力を入れる必要がない。

そのおかげでコントロールに苦労しなくなる。

そこへカットボール、フォーク、スライダー、チェンジアップ、ツーシームと多彩な変化球で

打者の目線を散らすオーソドックスな投球術となる。

やっぱり野球選手はケツで買えだ。

 

こういうピッチャーは、自分のピッチングを楽しめる。

この球を投げたらどんな反応するかな、ここに投げたらこうなるだろうという、主導権をもって

打者を見ながら投げられるのだ。

これから経験を積んでいけばもっと、楽しいピッチングができるし、

観ている者にも、ピッチングの奥深さを提供してくれることだろう。

速くないのに左バッターから真っ直ぐで三振を獲れるということは将来性をすごく感じられる。

 

速い球や豪快さに興奮するのが一般的な見方だ。

そのピッチャーの心理を読んで、どんなピッチングをするかを考えたら

こんなピッチャーの方が楽しい。

ピッチャーとは自分の持ち球を意のままに操る人の事だから。

 

ところで、驚いたのはバッティングだった。

センスが良い。野手に転向してもいけると思わせる。

1打席目に今永の真っ直ぐを真芯で捉え、センターオーバーの2ベース。

内野ゴロになった打席では本気で悔しがっていた。

 

広島は今年もいい。常勝の中、また新戦力が出てきた。

岡田や高橋、薮田、大瀬良、九里のような下半身充実の若手の速球派がいる。

アドゥワも好投した。

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