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5月4日の横浜―巨人は延長12回引き分けとなった。
巨人は12回にノーアウト1,2塁の絶好機があった。
ここで打者は立岡。ベンチは送りバントのサインを送る。
横浜のピッチャー・三嶋はストライクが入らず、ボールスリーとした。
こうなると、バッターの立場としたら1球待つこととなる。
ストライクを取ろうとしているのに、ストライクが入らないのだから
あと3つストライクが来ることの可能性の方が小さい。
巨人ベンチもウエイトのサインを出したかもしれない。
ここでど真ん中にストライク1個。
さあ、ワンストライクとなって、バントを続けようというところで
投球は少し引っかかった感じで低めへ。
立岡はボールと判断し、見逃した。判定はストライク。
これで、ツーストライクとなった。
このカウントならランナーを動かして、打ちに行ってもいいが、送りバントを敢行の巨人。
投球が外角の際どい所に来て、立岡は追いかけるようにバントした。
打球は死に過ぎて、キャッチャーの前へ転がった。
立岡は外角の球を追いかけながらバントしたので3塁側へ足を踏み出す形になり、キャッチャーと交錯した。
守備妨害をとられかねないプレーだったが、キャッチャーは3塁へ送球、
3塁側へ足を踏み出した立岡は走り出すのに遅れ、2-5-3のゲッツー完成となった。
横浜はノーアウト1,2塁の窮地で、さらに窮地となるはずのノースリーが逆に幸いした。
スリーボールとなったことで1球待ち、ど真ん中でストライクがとれ、その次の球がラッキーなストライク。
ツーストライクとなったことで際どい球もバントせざるを得なくなり、結果ゲッツーとなったのだ。
ピッチャーとバッターはカウントで勝負する。
それぞれが自分の有利になるようにカウントをつくろうとする。
横浜が絶体絶命から引き分けに持ち込めたのも、巨人が勝てる試合を逃したのも
このカウントの妙が影響した。
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