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野球はピッチャーが勝敗を握る サッカーは1点を獲るのが難しい 強者にも勝てる競技性

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先日、春の大阪大会で大阪桐蔭を相手に

公立の進学校である寝屋川高校があとアウト1つで勝利というところまでいった。

 

ミレニアム黄金世代と言われ、ドラフト候補を幾人も抱え、

センバツを制した大阪桐蔭を追い込んだ最大の理由は、

野球はピッチャーが勝敗を握るという競技性にある。

 

サッカーにも競技性により番狂わせがある。

最近の高校サッカーは、公立高校が全国へ進出することが珍しくなくなった。

 

その理由のひとつに

サッカーにはユースがあるので選手がばらけることがあげられる。

実力のある選手が名門高校のサッカー部を選択しないということがあるということ。

サッカーのレベルで言えば、ユースチームの方が上なのではないだろうか。

 

次に、サッカーは実力差ほど点差が開かないこと、というのがある。

サッカーは1点とることが大変なスポーツだ。

だから1点とっただけで、いちいちチームみんなで抱き合って喜ぶ。

実力上のチームが、攻めても、攻めても1点獲ることが難しいスポーツ。

だから戦略として攻められてもいい。それが戦略ならば劣勢とは限らない。

試合展開において終始攻められっぱなしで、勝てる雰囲気は全くないとしても、

攻められながらも点をやらず、カウンターなどで1点獲って勝つことがある。

日本代表がオリンピックでブラジルに勝った試合が典型だ。

このように実力差が開いていても

結果だけ見ると、いい試合になってしまうのだ。

 

そして3つ目に、体格差、環境差が実力差にならないこと。

サッカーという競技の性質から名プレーヤーが体格がいいとは限らない。

野球ではこんなことはありえず、名プレーヤーや強いチームはまず体格がいい。

体格に劣る公立校は、この時点で不利な戦いが強いられる。

サッカーは公立と私立の強豪でも体格差がない。

 

そして、4つ目に

サッカーは私立のように環境が整備され立派なグラウンドがなくとも、技術を磨ける。

家の前のコンクリートでもボールを扱い、技術の向上が可能だ。

野球では技術を磨くには、どうしても広いグラウンドやしっかりした設備があった方が有利。

代表的なのが、バッティングで遠くに運ぶ技術を身に着けることや外野守備を向上させること、

スピードボールや変化球に対応するバッティングを身に着けること、などがある。

設備が整い、いつでもバッティング練習ができるとまでなれば、とても有利だ。

 

上記の理由によりサッカーは、

公立高校でも私立の強豪と対等以上に戦うことができるのだ。

 

野球においては、ピッチャー次第で好勝負に持ち込むことができる。

寝屋川高校が好勝負を演じたのもピッチャーのおかげだ。

 

恐らく、大阪桐蔭からすると初めての対戦で情報がなく、打ちあぐねたのだ。

根尾は、寝屋川のエースを

「コントロールがいいし、変化球でもカウントを取っていた。二塁上から見ても、狙ってボール球を投げていたのでいい投手だと思った」

とコメントしている。

初対戦のピッチャーで、コントロールが良かったり、変則ピッチャーに私立の強豪が打ちあぐねることは

よくあることだ。

昨年夏の東京では、日大三高が公立校の総合工科のサイドスローから点が取れず、

あの日大三高が都立校相手にスクイズで勝ち越すという、

本気にさせた。

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