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チームが望む働きはヒットとは限らない 選手それぞれの特徴を生かす

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7月4日のオリックス-ロッテの決勝点は安達のたたきつけるセカンド内野ゴロだった。

高いバウンドとなったため、前進守備のセカンドはホームへ放ることができなかった。

 

必死に食らいついたバッティングということで、1点を獲りたい場面で

最高のバッティングをしたことになる。

これが主力打者の場合、ヒットで返そうとするため、このようなバッティングはしない。

やっても犠牲フライを狙うバッティングとなるだろう。

つなぎの役目であり、非力の安達だから選択としてはこういうバッティングになる。

 

ベンチとしては満点の仕事をしてくれたことになる。

この8回は1死から四球で出たランナーにエンドランを仕掛け、理想の1,3塁の形をつくった。

そもそも、エンドランを仕掛けたのは、下位へと進む打順で安達の打席では2塁にランナーが

いても外野が前に来て、ワンヒットで還れない可能性もあり、

さらに打率が低いのでタイムリーを期待するより、1,3塁としてスクイズ、ダブルスチールなど

いろいろ作戦をとれるため、その前段階としてエンドランを仕掛けたことも予想できる。

 

その理想の形となって安達にはなんとか1点獲るバッティングをしてくれ、と思っていることろに

その通りの高いバウンドの内野ゴロを打ってくれた。

ベンチとしては快心の采配であり、安達は満点の仕事。

ここで、ヒットを打ってくれたとしても、そんなものを狙っていたら確率は低い。

ヒットを打つ可能性など2割そこそこ。そんなものを狙わないで内野ゴロを狙ってくれとなる。

 

この仕事にベンチ一堂ハイタッチの出迎えだ。

そして、福良監督は乗り出してハイタッチを求め、声をかけ、ケツを叩いて祝福していた。

福良監督としては快心の采配だから。

 

ところでこの時の安達はチームに貢献し、最高の仕事をしたので

チームとしての評価は高い。

そうなると評価の高い選手は次戦も使ってみようとなるはずだ。

しかし、戦い方としてはそうならない。

特に、プロのように、それぞれに特徴のある技術をもつ選手が多くいるレベルの高い戦いでは

顕著となる戦い方があるのだ。

それについては、明日記そう。

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