毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

日大三VS片倉 立ち上がりを攻めろ アウトをくれてやることはない 

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

西東京大会準々決勝。

東京の公式戦では秋、春を制し、負けなしの日大三と

ノーシードから8強入りした都立の片倉の一戦。

初回、いきなり初球をデッドボールで出塁させた三高。

 

よくあるのは、実力が劣る公立校などが立ち上がり、格上の強豪校に対してストライクが入らず、

ランナーを溜め大量失点というものだが、

この試合は優位に立つはずの三高がデッドボールで出し、次の打者にもストライクが入らない。

ここで片倉がとった作戦が送りバントだった。

 

格上相手に先取点が何が何でも欲しいのはよくわかる。追いかける展開では勝ちの望みは薄い。

だが、立ち上がり制球が乱れ、苦しんでいるピッチャーにワンアウトをあげてしまうのは

もったいない、というよりミスとも言える。

 

送りバントをした球は2球目の高めのボール球だった。

つまり、三高からしたら先頭打者から3球連続でストライクが入らない状態で

アウトを1個もらえたことになる。

そして、ワンアウト2塁となって3番打者もボール先行で、フルカウントからフォアボールとなった。

1,2塁としたあと、4番、5番が倒れて無得点。

2番バッターが待球をして、出塁していたら先制のチャンスは広がった可能性がある。

 

日大三高は選手層が厚く、先発が崩れてもピッチャーは豊富にいる。

日大三高相手に都立のチームが大量得点などありえない。

不安定な立ち上がりを攻めて、複数得点を目指したかった。

どうせ、1点だけでは勝てる相手ではないのだし。

採るべき戦略としては、不安定な立ち上がりは攻め時だ。

それも、格上のチームがやってくれたのだから、千載一遇のチャンスなのだ。

 

逆に三高は初回の攻撃でワンヒットと2個のフォアボールで先制した。

 

どういう試合展開にしたいのかをじっくり練って試合には臨む。

当たって砕けろでは、格上チームに1つ勝つことはあっても、

強豪校を3つは撃破しなければいけないトーナメントは勝ち抜けない。

 

そして、片倉2回の攻撃でツーアウト1,3塁から見逃し三振で無得点というシーンは

明らかにボール球。

 

高校野球ではストライクをとることが多いコースだが、

ベース盤をかすめていないのだから、ルールではボールのはずだ。

いつもこの場で記している高校野球の広いストライクゾーン。

バッターはボールを確信し、見逃している。

バッテリーもボールだなと思っているところにストライクと言われて拾い物。

 

主審だけがストライクと言う。

いや、主審もボールだと思っているのかもしれない。

高野連が広くとれと言っているからストライクコールしているのかも。

この広いストライクゾーンは、観ていて本当に不愉快だ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP