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常葉菊川 金足農 横浜高校がベスト16へ進出 奈良間と吉田と及川

立ち上がりは日南学園の打者が皆、芯でとらえる打球を飛ばしていた。

一方、常葉菊川は差し込まれるという対照的だった。

しかし9イニングでそれが続くことは、まず難しいのが野球であり、高校野球。

4回、注目の奈良間の2塁打から1点を先制した。

 

奈良間は特徴のあるバッティングをする。

遠くに飛ばすひとつの技術としてヒッチがあるが、トップに入る寸前、この技術を使う。

体重移動を施し、このヒッチにより強く打球を捉える。

バットは、手が前に出ていき、ヘッドが後ろによく残る軌道。当たると、今度はヘッドを前に走らせ、

フォロースルーが大きくなり、バットが背中につくくらいのハイフィニッシュとなる。

かつての和田に似たヘッドの使い方だ。体の使い方は今宮に似ている。

体が大きくないので、この打ち方でボールを飛ばしているのだろう。

この打ち方は、芯で捉えれば振り遅れても逆方向へ飛んでいくが、詰まる打球も増える。

ショート前に転がった弱い打球にダッシュし、

捕ってすぐ2塁送球でゲッツーをとった守備に見られるようにハイセンスな選手だ。

 

そして、次に登場は今大会NO.1ピッチャーの吉田だ。

吉田は、ランナーを背負う場面や決めに行く球でなければ、置きに行くように投じる。

下半身が安定している投げ方なので、そんな球でも他の高校生より力のある球が投げられる。

完成度の高いピッチャーで、高校生としては数段上にいる存在だ。

初戦から中5日なので、ここまではいいが、この後の詰まる日程での強豪相手に力で押して行けるか。

これまでの数多い好投手も先に行って打たれてきた。

 

この場で4強としている浦和学院、横浜高校、大阪桐蔭、星稜のうち、星稜が姿を消し

その4強の2番手と見ている横浜高校の2戦目は、ディフェンディングチャンピオンの花咲徳栄。

戦力は横浜高校の方が上と見られるが、直前の練習試合を2-2としているそうだ。

この時、及川は1年生の井上にホームランされているそうだ。

そして、この試合の先発は及川だ。

 

大物2年生の及川だが、持ち味の真っ直ぐが割と弾き返される。

いい真っ直ぐに見えるのだが、打者には速く感じないのだろうか。

コントロールも元々良くないので、球数を要してしまう。

秋からはエースとなるだろうから、もう一皮も二皮もむけてほしい。将来の日本のエース候補だから。

 

練習試合でホームランを打たれている井上を及川は意識していた。

4回の打席では、本気でインコースへ真っ直ぐを投げ込み、そのあとも思い切り真っすぐを投げ込んで

内野フライとしていた。

6回も2球速い真っ直ぐを投げ込み、ヒットになったもののスライダーを泳がせて内野ゴロにした。

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