ここまで2戦の木更津総合のエース・野尻に対したチームは
真っすぐに押され、スライダーに空を切る、という案配だ。
たくましい体だが、剛球ピッチャーという投げ方ではない。
それでも押されるということは、打者の手元で勢いのある球だと思われる。
ツッコミ気味に投げるフォームは前で離せるので、打者からしたら球持ちがよく見えて
速く見えてしまうということがあろう。
野尻は2戦続けて終盤にペースが乱れた。抜け球が現れ、真っすぐも空振りが取れず、弾き返された。
代え時と思われた8回、ノーアウト1,2塁からワンアウトを取ったところでスイッチした。
5点差があり、まだ1点も取られていない状況で早めに代えられるのは
後ろのピッチャーに信頼を置いているからだ。
リリーフした根本は球が速い。
後から出てきたピッチャーの力量が落ちず、さらに球が速くなるので相手からしたら対応は難しい。
根本はこの甲子園では長いイニングは投げないかもしれない。そうなると、話題性は小さい。
秋以降はエースとなるだろうから、それから長いイニングを投げるようになれば
全国有数のピッチャーとして紹介されていくだろう。
すでに真っ直ぐだけで打ち取ることができるピッチャーだから。
もっともっと磨いていってほしい。
今日は、浦和学院、横浜高校、大阪桐蔭の3強に投げる前に、創志学園・西が姿を消してしまった。
木更津総合投手陣との対戦が楽しみだ。
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