毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

本格派のサウスポーには、やはり苦戦する大阪桐蔭

この場で予想したベスト8。初っ端、報徳学園-愛工大名電は、愛工大名電としたが、

いきなり外してしまい、報徳学園が勝ち名乗りをあげた。

 

二松学舎-浦和学院は順当に浦学が終始、圧倒した。

サウスポーの先発ピッチャーに4回まで2得点だったが、右ピッチャーに変わった5回、

2塁打→送りバント→タイムリー→2塁打と、快打を繰り出した。

三振を挟んだ後、フォアボールで満塁として、セカンドエラーで5-0とした。

その後も加点し、大谷をマネる190センチ渡邊が完封。

渡邊はランナーとしてダイヤモンドを3周させられながら109球10奪三振。

これまでは、球がばらけていたが、この日は、コントロールが安定していた。

高校生活で初めての完投が甲子園での完封となった。

雨が降った甲子園の気温が高くなかったことも幸いしたか。

予想通りの快勝だ。

 

済美-高知商

地方大会から1人で投げ続け、前の試合ではタイブレークまで完投した済美エース・山口の

投げすぎが気になる。

高知商の北代も1人で投げ続けているようだが、こちらは頑丈そうな体と力投派でないところが

連投も平気そうに見えてしまう。

山口は立ち上がり、連投を意識してか、抑える投球をしていた。

立ち上がりを過ぎた2回には、時折、力のこもった真っ直ぐを投げ込み、調子は悪くなさそうだ。

前回の星稜戦では立ち上がりを襲われたが、その後、立て直しておりスロースターターか。

 

8回裏、ヒットで先頭打者が出塁し、続く打者がノースリーとなり、

この勢いを生かしたい高知商はワンストライク後、強攻に出た。

センター前に抜けるかという当たりが、

1塁側に流れる投球フォームの山口のちょうどグラブの位置に打球が向かい、

打球の方からグラブへ入って、ゲッツーとなった。

勝負を分ける局面は一瞬であり、数センチという名勝負。

 

大阪桐蔭-高岡商

この夏、というより春から苦戦がつづくタレント軍団大阪桐蔭は、

左の本格派には、苦労すると見ていたが、やはり高岡商の山田に三振の山だ。

こうなると、及川が大阪桐蔭から三振を奪うシーンを見たい。

大阪桐蔭-横浜が次戦で実現してくれ。

 

春夏連覇を狙う大阪桐蔭は、昨年、勝ったと思った最後のアウトを

中川がファーストベースを踏めず、逆転を許した鬼門の3回戦。

昨年と同じ、第4試合で1塁側ベンチというシチュエーションを見事、突破した。

 

7回裏、藤原の盗塁はセーフだった。

ランナーがいる状態では、2塁塁審がダイヤモンドの中で位置するようになってから

ベースの外へのスライディングに、その足が入っている状況を確認できていないシーンを

よく目にする。

2塁への牽制でランナーが周り込んだ際、

野手のタッチと走者のベースタッチが見えにくいというシーンもある。

 

盗塁と牽制では、ボールはピッチャーかキャッチャーから送球されるため

ベースの前に塁審が立つと、どうしてもタッチプレーを近くで見ることができない。

送球がなされた場合、顔を動かさなければならず、そして塁上のプレーを見ようとした場合、

送球に背中を向けることにもなる。するとプレーを邪魔しないように塁に近づけないのだ。

 

ベースの後ろに立てば、送球は塁審の前からくることになり

ベースが塁審の前にあることから送球は前から来ることになり、

送球を見ながらでもプレーが行われるベース近くまで寄っていける。

 

2塁ベースへ周り込んだランナーがタッチをかわしていると思われるプレーで

2塁塁審がダイヤモンドの内側でアウトとしているシーンをよく目にするようになった。

これは、改めるべき仕組みだろう。

 

ちなみに、藤原が出塁することになるファーストエラーは、藤原はタッチをされたと思い、

ファーストベースも踏まずに、アウトだという格好をしていた。

そこをセーフと言われたので慌ててベースを踏んでいた。

そもそも、審判はノータッチと判断したのなら、ランナーがベースを踏んでいないのだから、

アウト、セーフの判定をしないという場面。そこを見落とした。

 

この場では、愛工大名電、浦和学院、高知商、大阪桐蔭が勝ち上がるとしていたが、

2つ外した。

明日の勝ち上がりは、近江、横浜、木更津総合、平安。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP