センバツ準Vの智弁和歌山が初戦で姿を消した。
これまで、ことごとく大阪桐蔭に敗れてきたので、大目標に打倒・大阪桐蔭を挙げていたはずだ。
センバツの時は勝ち上がってぶつかり、ピッチャーが疲れている状態だった。
コンディションの良い時に当たり、この夏の大舞台で雪辱したかったろう。
しかし、立ちはだかったのは滋賀の名門・近江高校。
その作戦は、4人のピッチャーの継投だった。
初めからつなぐことを考えており、ゲームの展開次第で代えていく。
誰がどこで投げるのかの順番はおそらく決められており、エースが4番目に出てきた。
各ピッチャーが比較的、コントロールが良く、そうなるとストライク先行でき、ゲームを作ることができる。
バッターは初見のピッチャーの球筋を見たいもの。
そこへストライク先行できるコントロールがあると、バッター不利のカウントを作られてしまう。
一度打席に立ち、球筋を確認できたと思ったら、今度は違うピッチャーが出てくる。
捉えどころがなくなるというパターンだ。
それも右が2枚に左が2枚とバランスもいい。
1年生から4番を打つ北村のバッティングが光った。
智弁の男前エース・平田から2本のホームラン。
素晴らしいバッティングで、この大会のみならず、その先の将来も期待できるスラッガーだ。
ホームランバッターへと成長してほしい。
4人の投手陣を抱えるのは、トーナメントを勝ち上がるに、とても大きな武器となる。
どこまで勝ち上がるか。
そして優勝候補とされるチームをどこまで撃破するか。
楽しみなチーム。
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