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高校日本代表 2連敗で終戦 日本VS台湾

韓国戦につづき、台湾も左ピッチャーが先発だ。

それなのに、日本は左打者が並ぶ。

元々、左打者ばかり集めているとはいえ、工夫を感じない。

結果が出ているからと左打者ばかりを並べても、一発勝負ではその選手たちが結果を出すとは限らない。

しかも、1,2戦の香港、スリランカという、

日本の地方大会の早い段階で消えるようなチームのピッチャーから結果を出したとしても

参考にならない。

 

結果が出ていなくとも、左ピッチャーを見やすいのは確実に右打者だ。

右打者がファールを打つ、ボール球を見極めることをして、球数放らせればいい。

左打者が左ピッチャーから打ちに行っていては連打は難しい。

 

小園、野尻のエラーで柿木の足を引っ張り、1点を許した。

韓国戦の3点も、この試合もエラーで失点。

そのあとのヒットは根尾の肩が3人をまとめて助けた。さすが、根尾の身体能力。

この肩だけでもプロで飯が食える。

 

3回2死からセーフティと盗塁を許した。

盗塁は許したくない。走ってくる場面で盗塁されていては、甘い野球となる。

ここは、日本の野球としては、盗塁をしっかり刺したい。

 

セーフティをやり返せと思っていた3回裏。小園が決めて見せた。

ここは、ヒットを打つのではなく、意地でトライしろと見ていた。

すると、その通り初球から1塁側へ転がした。ナイスプレーだ、小園。

やられたら同じプレーでやり返せ。それでこそ日本代表の野球。

 

1死から野尻に送らせるなら、その前の根尾のところで送らせたかった。

左打者が並ぶ打線だと、左ピッチャーからバントは難しい。ここで右打者なら送ることができる。

どういう野球をするのか、いまいち見えない。

 

野尻の右中間への当たりを台湾の凡ミスで2,3塁とできた。

これほどの凡ミスは起きにくいものだが、ミスは必ず出る。そこをつけ入ることが実力。

中川の犠牲フライは粘った後のナイスバッティング。選手たちにつながりが見えてきた。

 

4回からは、なんと吉田が出てきた。

敗けられない中、スクランブル体制か。

 

蛭間の返球は、キャッチャーの頭を越すようなもので、話にならない。

タイミングは完全にアウトで台湾の暴走だ。蛭間が捕球した時はまだ3塁ベースにも到達していない。

相手の暴走をミスで助ける。

カットの頭に返せていれば、アウトにできた。

たとえ、アウトにできなくとも、低い返球ならその後の進塁を許さない。

普段の野球への取り組みが大事な場面での無謀なプレーにつながる。

そしてセーフティでまた失点。左の非力の打者なら十分考えられる場面で準備ができているのか。

日本の野球は粗い野球だ。

 

右の日置に代えて左の根来を代打。戦い方が見えない。

台湾は1死から送ってくる戦略。

戦い方が見える。いい野球だ。

 

一流を集めた、ネームバリューに頼った弊害。

これはフル代表にも言えること。

一流選手にバントを指示したり、一流選手に待っていけと指示しづらい。

吉田に頼ったのもそう。

奥川が良かったし、打線の並びによっては板川ワンポイントとか、山田を1イニングとか、

根尾も市川も使ってよかった。

首脳陣にも代表を預かるプレッシャーがある。

これだけ有名になった吉田は投げさせなきゃいけないとかいう頭も働いたに違いない。

 

緻密な野球が売りのはずの日本。

左打者を並べること、2死から盗塁を許すこと、4回に失点した場面での蛭間の返球と

代表の野球としてはチームプレーが冴えない。

 

印象に残るのは、根尾の肩、小園のセーフティ、中川の粘ったうえでの犠牲フライ。

日本野球の精鋭がこの結果は残念だ。選手選考で名前に頼ってしまった。

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