千賀には速い球の上に、あのフォークがあるから三振したくないバッターは
追い込まれてから真っ直ぐを投げられては、ついていけない。
序盤の巨人の打者は皆、詰まらされた。
ソフトバンクバッテリーはしてやったり。
そして、フォークだけでなく、スライダーもあるからなおさらだ。
グラシアルのホームランは詰まっているのに狭くした球場のフェンスを越えてしまう。
昔のドームができる前の球場よりは大分、広くなったとはいえ、選手の大型化により、
球場はどんどん広くしなければ、ホームランを多く打ったチームの勝ちという試合になる。
6回絶対に出してはいけない先頭を出してしまった巨人。
それも1番で脚のある牧原を長打で。こうなっては1点は仕方がないという守り方、
投手起用を巨人は考えるところだろう。
2点差までなら、そんなに落ち込む点差ではないが、3点離されるときつい。
そこをフォアボールとデッドボールで満塁にしてしまった。
本来は、ランナー3塁時点で、ワンポイントを送ってもいい場面だが、
エースを替えることはしなかった。そのあとにコントロールを乱して2人を出しているので
結果的には巨人がラッキーで終わったイニングだろう。ソフトバンクはここで
もっと点が欲しかった。
だが、次の回、ホームランを打っている阿部を慎重に打ち取り、そのあと牧原の
ビッグプレーが飛び出した。
僅差の大事な試合でピッチャーとしてはひとつずつアウトを重ねて行く。
2点リードをもらった千賀は、なんとかこのままうしろのピッチャーにつなげたい。
そこでヒットを打たれたかと思った打球を牧原がダイビングキャッチしてくれた。
飛び上がって喜ぶ千賀の気持ちがよくわかるシーンだった。
7回も先頭が長打で出たソフトバンクは乗っている牧原の2点タイムリーで
勝負を決めた。
田口は左バッターに2本もタイムリーを許していたら何しに出てきたかわからない。
今後、使いづらいだろう。
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