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シフトを敷かれたらいないところに打てばがら空きだ メキシコ戦

上位5人を右打者、1人飛んでまた右打者と左ピッチャーに右打者を並べた日本。

もうこれ以上右打者がいないという程の組み換えだ。

この場で何度も記してきた、相手ピッチャーによって打線を組むということを

この追い込まれた段階でやっと、気づいたらしい。

 

これは逆のことも言える。

相手の打線の並びによって、右には右を充て、左には左を充て、1人1殺の起用をしたらいい。

特に先頭打者だ。先頭を切れば、その回の失点確率はグンと下がる。

だから、今永以降の継投は、先頭だけは相性がいいであろうピッチャーを充てることだ。

 

右打者の外にツーシームを引っ掛けさせたい左ピッチャーに右に打とうとする山田、外崎。

その意識が見えて、メキシコも極端なシフトを敷かなくなった。

アメリカ戦もシフトを敷かれた逆へ詰まってゴロ転がせば、ヒットになる可能性が

大きくなるのに、わざわざ引っ張ったり、打ち上げたりしたことでアメリカのデータに

やられた、などの評が盛り上がってしまったが、それは間違いだ。

日本の打者がわざわざそこに打っただけ。

お前のためにチームがあるんじゃねえ。チームのためにお前がいるんだ。

 

深い位置の内野守備陣形でシフトを敷いているなら空いている方へ打てばいいのだ。

それが失敗に終わっても確率の高い戦法を選択しているのだから納得がいく。

そして、メキシコ戦でもそうだったように、そうしていけば、相手は極端なシフトを

しなくなる。データとかセイバーメトリクスが当たったわけではなく、そこにわざわざ打っただけ。

アメリカのシフトも、個人のデータによったのではなく、右打者には左を固め

左打者には右を固めただけのように思われる。

それはMLBの野球であって、データに即したシフトをとられても、意に介さず依然とした

打ち方を繰り返す野球だから。

チームの特徴を出せば、一辺倒にはおさまらない。

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