デッドボールをピッチャーが悪いと感じてしまうのはそこに投げるつもりがなかったからだ。
ピッチャーが、意図するところとは違うところに行ってしまったということで
ミスだから俺が悪いと感じてしまうのだ。
打者もはじめから、自分に向けて来るとは思っていなく、ストライクコースに来ることを
前提に待っているから、ぶつけられると頭に血がのぼる。
ただピッチャーはペナルティを受けている。
ルールとしてペナルティを受けるのだから、故意でなければそれで事は済んでいるとも解される。
一方でペナルティを受ければいいということでもない。
ペナルティが用意されているということは、それ自体悪いことと認められているわけだし、
罪を犯して、罰則を受ければ、即、禊は終了ということでもない。
ただ、投球は打者へ向かって行く可能性があるということは
全ての人がハナからわかっていながら競技が成立しているのだから、
一概にピッチャーだけ非難は受けられない。
わかっているからこそヘルメットを被るし、レガースをするわけだ。
手から離れれば、何が起きるかわからないから、あり得るなということは皆わかっているわけだ。
だから、その場合はペナルティとしてテイクワンベースを用意してスッキリさせましょう、
これで清算、恨みっこなしねということだ。
打者からすると、それにしては痛すぎるからワンベースじゃ割に合わないということになる。
掛布や前田は、デッドボールによって選手生命を諦めたわけだし。
謝る必要があるなら、ぶつけた時点でチーム敗退、10点献上くらいが相場となりそうだ。
そうすると、ゲーム性が失われる。
だから均衡をとって、テイクワンベースとして、それでは打者の割に合わないから
せめて、ピッチャーに罪悪感をもたせる悪としたということだろう。
これが一番しっくりくる解釈に思える。
競技の仕組みとして打たせたくないと思えば、体の方にも投げるし、
胸元に行くピッチングは強気であり、それはピッチング技術とされるのに、
ほんの数センチズレて当たった瞬間ピッチャーの悪とは理不尽に思える。
謝る必要はないということになる。
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