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スモールベースボールなどという野球はない 野球のミカタ

スモールベースボールという言葉は誰がつけたのだろう。

新聞かテレビか。

日本の野球を指して、おそらく日本のマスコミが名づけたのだろう。

そこには自虐の意味が込められており、アメリカ的野球が本物との意識がある。

しかし、いわゆるスモールベースボールが指すところのベースボールこそ野球の本質だ。

 

日本代表の戦いになると、このことばが聞かれる気がする。

それは、アメリカやカリブのチームのような体格で劣る日本が勝つためにはパワーに任せた

打ち合いを避け、ヒットや小技でつなぎ得点していく野球で対抗することから名づけられた。

 

スモールベースボールというと、

パワーではどうしようもないから技を駆使して抗っているという印象を受ける。

パワーが賞賛されるアメリカ大陸の野球からは、それは見下した言い方だ。

 

見下してはいるものの、所詮はホームランの野球がいいと思っているに過ぎない。

遠くに飛ばすことだけが

かっこいいと思い込んでいる連中の見下しなど気にする必要はないわけだが、

どうしても日本は野球に限らず、劣等感を持ってしまう。

細かい野球という発想がないだけなのだが。

 

野球の本質はどうやって27個のアウトをとるか。それも、こちらにも許される27個のアウトの中で

いかに自チームが踏むホームベースの回数より1度少なくしてアウトをとるかというゲームだ。

ホームランもその作戦の1つに過ぎない。

 

27個のアウトを獲るために、ボール球を使ったり、歩かせたり、ヒットだったらOKの攻めをしたり、

点を獲るために、打率の高い選手の前にランナーを出したり、アウト1つを犠牲にしても右に打ったり

といったことを繰り返し、9イニングを戦うのが野球だ。

 

野球というスポーツができた頃、ホームランはご褒美だったにちがいない。

ゲームをするスペースにも限りがあるし、これ以上、飛ばしたら人に迷惑がかかると、

ここから先はホームランにしましょ。となったに違いない。

だから、ホームランとはK点だったのだ。

それ以上飛ばすことを想定していなかった。

 

今は、ホームランをだいたい100mとしたことで、体を大きくしてフェンスを越えればいいという

発想に至ってしまった。

従来は、そんなに出ることは不可能とされていたホームランが体を大きくすることで、当たり前に

越える距離になってしまった。

 

得点する方法としてそれを目指すことを予測していなかったのに、たかが100mとなってしまったので

野球の仕組みの岐路に立っている。

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