開幕から好調の坂本が一昨日放ったホームランダービートップの16本目は驚いた。
今年の調子の良さを如実に表す打棒だった。
この打席、真っすぐかシュート系の球とチェンジアップで攻められていた。
左ピッチャーが投じる真っ直ぐ系統はいずれも外目、
ストライクはいずれもチェンジアップという内容だ。
フルカウントとなる5球目はストレートを狙いに行って、
完全にチェンジアップに抜かれた空振りだった。
その直後の初めて内側に来た真っ直ぐをモノの見事に左中間スタンドへ運んだのだ。
インコースの真っ直ぐはここまで1球も見ていない。
しかも直前の球では外へ抜けるチェンジアップを空振りしている。
ツーストライクとなり、チェンジアップにも対応しようという気に当然なるで
あろうこの状況で、初めてのインコースストレートには詰まるかファールが関の山。
少なくとも、ホームランはまずないケースだ。
それを完璧に打ち返した。
まるで、初球の狙い打ちかのような打ち方、打球だった。
ツーストライクから、初めて来た真っ直ぐを、その前に完璧にチェンジアップで
空振りしておきながら、ホームランにするなど、まず見かけない。
読んでいたのか。決め打ちしたのか。
インコース打ちのうまい坂本の面目躍如だ。
左ピッチャーだったから反応できた面はあるものの、
反面、広島バッテリーから見れば、左ピッチャーだからチェンジアップを
有効に使えたという側面もある。
見事なホームランであり、広島バッテリーも驚いたろう。
2番バッターの三冠王という初めてのケースが生まれるか。
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